捕食記録の表から食物連鎖を復元しよう
このレッスンの役割
食物連鎖を図から読むだけでなく、観察結果の表から自分で組み立てます。高校入試では、胃内容物や捕食回数の表から「誰が誰を食べたか」を読み、矢印の向きを正しく変換する力が問われます。
目標は、表の行と列の意味を最初に確認し、記録一つずつを矢印へ変え、生産者から始まる連鎖を抽出できることです。
知る・理解する
ある草原で、食べた側を行、食べられた側を列にした記録です。数字は観察回数です。
| 食べた側\食べられた側 | 草 | バッタ | カエル | ヘビ |
|---|---|---|---|---|
| バッタ | 18 | 0 | 0 | 0 |
| カエル | 0 | 12 | 0 | 0 |
| ヘビ | 0 | 0 | 7 | 0 |
| タカ | 0 | 0 | 2 | 5 |
「カエルの行、バッタの列が12」は、カエルがバッタを食べた記録です。しかし矢印は食べられた側から食べる側なので、バッタ → カエルです。
表の全記録から、草 → バッタ → カエル → ヘビ → タカという一本の食物連鎖を取り出せます。タカはカエルも食べていますが、それは別の経路です。
具体例で使う
タカがヘビを5回、カエルを2回食べたという数値は、「この観察ではヘビを食べた記録が多い」と示します。しかし、タカがヘビだけを食べるとはいえません。観察回数は、観察時間や見つけやすさにも左右されます。
入試解答では、まず表から確実にいえる関係を書き、食べる量や好みまで断定しないことが大切です。
誤答を直して次の学びへつなげる
行と列を逆に読むと、すべての矢印が崩れます。最初に見出しを声に出して「行が食べた側、列が食べられた側」と確認します。その後、表の文を一度日本語に直してから矢印にします。
また、最大の数値だけを残すと、実際に記録された別の関係を消してしまいます。次は、矢印や一本の鎖について起こりやすい誤解をまとめて修正します。
自分で確かめよう
確認1:カエルの行、バッタの列が12。矢印は?
バッタ → カエルです。確認2:表から取り出せる、生産者からタカまでの一本の連鎖は?
草 → バッタ → カエル → ヘビ → タカです。確認3:回数が最大の食物だけを食べると断定できる?
できません。ほかの食物も記録され、観察時間や見つけやすさも回数に影響するからです。クイズと理解チェックは、アプリで挑戦できます。