LESSON 01

生物の数のつり合い

未知の個体数グラフから関係と次の変化を条件付きで予測しよう

「生物の数のつり合い」第6段階。未知の時系列から関係を選び、次の変化を条件付きで予測します。

未知の個体数グラフから関係と次の変化を条件付きで予測しよう

このレッスンの役割

このセクションの仕上げです。生物名が伏せられた二本の個体数グラフから、どちらが被食者候補かを選び、次の変化を条件付きで予測します。線の高さではなく、増減の順序と時間差を根拠にします。

目標は、観察事実、関係の仮説、次の変化の予測を分け、別の要因がある可能性まで含めた記述を完成させることです。

知る・理解する

未知のグラフを読む手順は次のとおりです。

  1. 横軸、縦軸、単位、調査方法を確認する。
  2. XとYが増え始める時期、最大・最小の時期を読む。
  3. どちらの変化が先かを複数周期で確かめる。
  4. 先に増え、先に減る線を被食者候補として考える。
  5. 捕食の証拠や別の環境データがあるか確認する。
未知の生物XとYの個体数変化 Xの個体数が先に増減し、Yが遅れて増減する二周期のグラフで、Xを被食者候補、Yを捕食者候補として考える図 時間個体数の相対的な変化 生物X:先に変化生物Y:遅れて変化 順序は仮説の根拠になるが、捕食の直接証拠ではない

Xの山と谷がYより先に現れるなら、Xを被食者、Yを捕食者とする仮説は基本モデルと合います。Xが増えて食物が増えた後にYが増え、Yが増えて捕食が強まった後にXが減る、という説明ができます。

具体例で使う

グラフの終わりでXが増え始め、Yはまだ低い状態だとします。ほかの条件が同じで、XがYの主な食物なら、今後Yも時間差をもって増える可能性があります。

記述例は「Xの増加と最大値がYより先に現れるため、Xが被食者、Yが捕食者である可能性がある。終端でXが増えているので、Xが十分に利用されれば、繁殖・成長を経てYも遅れて増える可能性がある」です。

誤答を直して次の学びへつなげる

「いつも上にある線が被食者」とは限りません。縦軸が別、指数の基準が別なら高さを直接比べられません。また、予測を「次は必ずYが増える」と断定すると、病気、気温、移出、別の食物を無視します。

このセクションでは個体数の関係を学びました。次のセクションでは、生産者から消費者へ移るエネルギーが各段階で減っていく理由を扱い、なぜ上位の消費者ほど支えられる個体数や生物量に限りがあるかへつなげます。

自分で確かめよう

確認1:Xを被食者候補と考えるグラフ上の根拠は?Xの増加・最大・減少が、Yより先に現れる周期が繰り返されていることです。
確認2:このグラフだけでXとYの捕食関係を証明できる?できません。直接観察、胃内容物などの証拠や、天候・病気など別の要因の資料も必要です。
確認3:終端でXが増え始めた。Yの次の変化を条件付きで予測しよう。ほかの条件が同じでXがYの主な食物なら、繁殖や成長の時間を経て、Yも遅れて増える可能性があります。

クイズと理解チェックは、アプリで挑戦できます。