未知の食物網で変化が伝わる複数経路を予測しよう
このレッスンの役割
このセクションの仕上げです。未知の湖の食物網を読み、一種の減少が直接どこへ届き、その先でどのような間接経路へ広がるかを予測します。ここで身に付けた経路の読み方は、次の「生物の数のつり合い」で時間変化のグラフを考える土台になります。
目標は、資料から確実に読める関係を先に示し、その後に直接影響と間接影響を二経路以上、条件付きで予測できることです。
知る・理解する
未知の食物網では、次の順で考えます。
- 矢印の向きと生産者を確認する。
- 変化する生物へ入る矢印と、そこから出る矢印を探す。
- 隣の生物への直接影響を考える。
- さらに一つ先へたどり、間接影響の候補を複数挙げる。
- 図にない食物量や環境条件を勝手に決めず、条件を付ける。
Bが減ると、Bに食べられていたAは、ほかの条件が同じなら増える可能性があります。一方、Bを食べるDは食物の一つを失うため、減る可能性があります。Dが減れば、Dを食べるEへ間接的な影響が及ぶ可能性があります。
しかしDにはCという別の食物もあります。Cが十分にいてDが食物を切り替えられるなら、B減少の影響は弱まるかもしれません。
具体例で使う
記述例は次のようになります。
「図ではBからDへ矢印があるため、DはBを食べる。ほかの条件が同じなら、Bが減るとDの食物が減り、Dも減る可能性がある。その結果、Dを食べるEにも間接的な影響が及ぶ。ただしDはCも食べるため、Cの量によって影響は変わる。」
この答えには、資料の事実、直接影響、間接影響、断定を避ける条件がそろっています。
誤答を直して次の学びへつなげる
「Bが減れば、Bより右にある生物は全部減る」という位置だけの読み方は誤りです。矢印に沿って一経路ずつたどり、別の食物経路があるか確認します。また、AのようにBに食べられていた側は、捕食が減って増える可能性もあります。
次のセクションでは、捕食する側とされる側の個体数が同時ではなく時間差をもって変化することを、グラフから読みます。
自分で確かめよう
確認1:Bが減るとAはどうなる可能性がある?
ほかの条件が同じなら、Bに食べられる量が減るため、Aは増える可能性があります。確認2:Bの減少がEへ届く間接経路を書こう。
Bの減少 → Bを食べるDが減る可能性 → Dを食べるEが食物不足の影響を受ける可能性、という経路です。確認3:Dが必ず減ると断定できないのはなぜ?
DにはCという別の食物もあり、Cの量やDが食物を切り替えられるかによって影響が変わるからです。クイズと理解チェックは、アプリで挑戦できます。