LESSON 01

生産者・消費者・分解者

落ち葉の減り方から分解者の働きを読み取ろう

「生産者・消費者・分解者」第4段階。条件別の落ち葉残存量から分解者の働きを考察します。

落ち葉の減り方から分解者の働きを読み取ろう

このレッスンの役割

前のレッスンでは、分解者が有機物を無機物へ近づけ、物質を環境へ戻すことを学びました。ここでは、その働きをデータから確かめます。表やグラフの数値を読むだけでなく、条件の違いが分解者の活動へどう影響したかを考察します。

目標は、落ち葉の残存量の変化を比較し、結果、考えられる仕組み、まだ断定できないことを分けて説明できることです。

知る・理解する

同じ種類・同じ乾燥質量の落ち葉を網袋へ入れ、三つの条件に置いた架空の実験を考えます。開始時はすべて20 gです。

経過日数 温かく湿った土(g) 冷たく湿った土(g) 温かく乾いた土(g)
0 20.0 20.0 20.0
10 15.8 18.2 18.8
20 11.6 16.0 17.4
30 8.1 13.9 15.8

落ち葉の残存量は、温かく湿った土で最も速く減りました。菌類や細菌類の活動には適した温度と水分が必要なため、この条件で分解が進んだと考えられます。

条件別の落ち葉残存量の変化 温かく湿った土で落ち葉の質量が最も速く減り、冷たく湿った土、温かく乾いた土では減り方が遅い折れ線グラフ 経過日数落ち葉の残存量(g) 温かく湿った土冷たく湿った土温かく乾いた土

ただし、質量の減少だけで「特定の細菌が原因」とは断定できません。袋から細かな破片が出た可能性や、小動物が入り込んだ可能性もあります。微生物の働きをより確かめる実験は、後の「分解者の働きを実験で確かめる」セクションで扱います。

具体例で使う

30日後、温かく湿った土では20.0−8.1=11.9 g減り、温かく乾いた土では20.0−15.8=4.2 g減りました。減少量の差は7.7 gです。

考察例は「温度が同程度なら、湿った条件のほうが落ち葉の減少量が大きい。分解者の活動には水分が必要で、湿った条件で分解が進んだと考えられる」です。温度の影響を比べるときは、どちらも湿った二条件を比べます。

誤答を直して次の学びへつなげる

三条件を一度に比べて「温度が原因」と書くと、水分の影響が混ざります。原因を考えるときは、調べたい条件以外がそろった二組を選びます。

また、落ち葉が減ったという結果と、微生物が分解したという考察を区別します。結果は測定値、考察は結果を説明する仕組みです。次は、分解者や消費者について起こりやすい言葉の誤解を直します。

自分で確かめよう

確認1:30日後、最も落ち葉が減った条件は?温かく湿った土です。20.0 gから8.1 gとなり、11.9 g減っています。
確認2:水分の影響を比べるには、どの二条件を見る?温度が同じ「温かく湿った土」と「温かく乾いた土」を比べます。
確認3:この実験だけで特定の細菌が原因と断定できる?できません。微生物の種類を調べておらず、破片の流出や小動物など別の要因も確かめていないからです。

クイズと理解チェックは、アプリで挑戦できます。