食物網・物質循環・個体数・人間活動を一枚につなごう
このレッスンの役割
前のレッスンでは、入試問題を設問・資料・知識へ分解しました。ここでは、ばらばらに見える資料を一つの生態系の変化として統合します。
目標は、生物、物質、環境要因、人間活動を因果地図へ配置し、直接影響、食物網を通る間接影響、物質循環を通る影響、時間差を区別することです。
知る・理解する
複合問題では、まず資料中の要素を四種類に分けます。生物には生産者・消費者・分解者、物質には二酸化炭素・酸素・窒素など、環境要因には水温・光・土壌、人間活動には開発・肥料・資源利用などがあります。
次に、「増える」「減る」と矢印の理由を書きます。食物網の矢印は、食べられる側から食べる側へ向きます。物質は生物と環境の間を循環し、エネルギーは太陽から生産者・消費者へ一方向に流れます。
因果地図は、すべての生物を描くものではありません。設問に必要な経路を選びます。「Aが増えるとBが減る」だけでなく、その間を説明できる仕組みを書きます。
具体例で使う
外来魚が小魚を食べ、小魚は動物プランクトンを食べ、動物プランクトンは植物プランクトンを食べる湖を考えます。外来魚が増えると小魚が減り、その結果、動物プランクトンが増え、植物プランクトンが減る可能性があります。
外来魚から植物プランクトンへの影響は間接的で、途中の関係が一つでも別の要因に強く左右されれば予測どおりにならないことがあります。個体数には繁殖・移動・病気・水温も関係するため、条件付きで予測します。
誤答を直して次の学びへつなげる
食物連鎖を一本だけで考えると、別の餌や捕食者を見落とします。「変化はすぐ同時に起こる」と考えると、繁殖や分解にかかる時間を無視します。
矢印は、食べる動作、物質移動、因果のどれを表すか混ぜないよう、凡例を付けます。次は、この因果地図を使い、資料の根拠・生態学的な仕組み・設問への結論を三文で書きます。
自分で確かめよう
確認1 因果地図へ置く四種類の要素は?
生物、物質、環境要因、人間活動です。確認2 食物網の矢印はどちらへ向けますか?
物質とエネルギーが移る向き、つまり食べられる側から食べる側へ向けます。確認3 直接影響と間接影響をどう区別しますか?
原因候補から結果へ一段で作用するのが直接影響、別の生物・物質・環境変化を途中に挟むのが間接影響です。クイズと理解チェックは、アプリで挑戦できます。