矢印は食べる動作の向きという誤解を直そう
このレッスンの役割
食物連鎖では、矢印の向き、太陽の扱い、分解者の位置、一本の鎖の意味で誤りが起こります。このレッスンでは、なぜ誤りなのかを、有機物の移動とモデルの目的から説明して直します。
目標は、誤った食物連鎖を見て、矢印だけでなく、含める要素と省略された関係まで点検できることです。
知る・理解する
最も多い誤りは「カエルがバッタを食べるから、カエル → バッタ」とすることです。食物連鎖の矢印は、食べる動作ではなく、有機物とエネルギーが受け渡される向きです。正しくはバッタ → カエルです。
太陽は、生産者が有機物をつくるためのエネルギー源ですが、生物ではありません。食物連鎖の生物間の矢印とは別に、太陽光から生産者へのエネルギー入力として示します。
分解者を一本の鎖の最後だけに置くのも単純化しすぎです。生産者も消費者も死がいや排出物を出すため、分解者はすべての段階に関係します。
具体例で使う
誤った図「太陽 → 草 → ウサギ ← キツネ」を直します。ウサギをキツネが食べるなら、有機物はウサギからキツネへ移るため、草 → ウサギ → キツネです。太陽光は草へエネルギーを供給しますが、太陽を食べられる生物として同じ鎖に数えません。
また、キツネが木の実も食べるなら、植物 → キツネという別の経路もあります。一本の鎖がすべての食物を表すとは限りません。
誤答を直して次の学びへつなげる
「食物連鎖は必ず一直線」という理解も誤りです。一直線は、多数の関係から一経路を取り出したモデルです。現実の生物は複数のものを食べ、複数の生物に食べられます。
矢印を点検するときは、①食べられる側はどちらか、②有機物はどちらへ移るか、③ほかの経路を省略していないか、を確認します。次は、未知の資料から複数の鎖を見つけ、食物網への入口にします。
自分で確かめよう
確認1:ヘビがカエルを食べる。矢印は?
カエル → ヘビです。確認2:太陽を食物連鎖の一番目の生物にしないのはなぜ?
太陽は生物ではなく、光エネルギーを供給する存在だからです。確認3:分解者を最後だけに置くと何を見落とす?
生産者も各段階の消費者も死がいや排出物を出し、分解者がすべての段階と関係することを見落とします。クイズと理解チェックは、アプリで挑戦できます。