太陽光から生産者・消費者へ進むエネルギーをたどろう
このレッスンの役割
前のセクションでは、捕食者と被食者の個体数が時間差をもって変化することを学びました。ここでは、その生物たちの生命活動を支えるエネルギーがどこから来て、どちらへ進むかを考えます。
目標は、太陽光のエネルギーが生産者の有機物に蓄えられ、食べる関係を通して消費者へ移ることを、食物連鎖の矢印と対応させて説明できることです。
知る・理解する
多くの生態系で、エネルギーの主な入口は太陽の光です。植物などの生産者は、光合成によって二酸化炭素と水から有機物をつくります。このとき、光のエネルギーが、有機物に蓄えられた化学エネルギーへ変わります。
草をバッタが食べると、草の有機物とそこに蓄えられたエネルギーの一部がバッタへ移ります。バッタをカエルが食べれば、その一部がさらにカエルへ移ります。
太陽光 → 生産者の有機物 → 一次消費者 → 上位の消費者
生物は有機物を呼吸で分解し、生命活動に必要なエネルギーを取り出します。その多くは運動、成長、体温維持などに使われ、最終的に熱として環境へ出ます。この熱が同じ形で生産者へ戻り、再び食物連鎖を回るわけではありません。
具体例で使う
草 → バッタ → カエルという食物連鎖を考えます。エネルギーの説明は、「太陽光のエネルギーが光合成によって草の有機物に蓄えられ、その一部が摂食によってバッタ、カエルへ移る」です。
太陽を草が「食べる」わけではありません。光合成によるエネルギーの形の変化と、生物間の摂食による移動を区別します。
誤答を直して次の学びへつなげる
「植物がエネルギーをつくる」という表現は正確ではありません。植物は光のエネルギーを利用し、有機物に蓄えられた化学エネルギーへ変えます。エネルギーを何もないところから新しく生み出すのではありません。
また、太陽は食物連鎖の生物ではありません。エネルギー源として別の矢印で示します。次のレッスンでは、食物連鎖の図へ、光の入力、摂食による移動、各段階からの熱を自分で書き込みます。
自分で確かめよう
確認1:多くの生態系でエネルギーの主な入口は?
太陽の光です。生産者が光合成に利用します。確認2:光合成ではエネルギーがどう変わる?
光のエネルギーが、有機物に蓄えられた化学エネルギーへ変わります。確認3:草からカエルまでのエネルギーの流れを説明しよう。
太陽光のエネルギーが草の有機物へ蓄えられ、その一部が草を食べるバッタ、バッタを食べるカエルへ順に移ります。クイズと理解チェックは、アプリで挑戦できます。