LESSON 01

生物の数のつり合い

二本の個体数グラフから山・谷・時間差を読み取ろう

「生物の数のつり合い」第4段階。二本の時系列から山・谷・変化開始・時間差を読みます。

二本の個体数グラフから山・谷・時間差を読み取ろう

このレッスンの役割

前のレッスンでは、被食者が増えた後、繁殖などを経て捕食者が遅れて増える仕組みを学びました。ここでは、二本の時系列グラフから、その順序と時間差を数値で読み取ります。

目標は、軸と単位を確認し、増加開始、最大値、減少開始、最小値を区別して、どの出来事の時間差を比べたか明示できることです。

知る・理解する

次は、同じ地域で毎月調べた架空の観察指数です。値は地域全体の実数ではなく、同じ調査方法で得た相対的な多さを表します。

被食者X 捕食者Y
1 20 8
2 35 9
3 60 13
4 80 22
5 65 32
6 42 38
7 25 30
8 18 19

Xは4月に最大80、Yは6月に最大38です。最大となる月の差は2か月です。Xは4月の後に減り始め、Yは6月の後に減り始めています。

被食者Xと捕食者Yの観察指数とピークの時間差 被食者Xが4月に最大となり、捕食者Yが2か月遅い6月に最大となる折れ線グラフ 観察指数 最大値の差:2か月 被食者X捕食者Y

二本の縦軸が別々にあるグラフでは、線の高さをそのまま比べません。左右の軸の目盛りと単位をそれぞれ読みます。ここでは同じ観察指数の軸を使っています。

具体例で使う

Xは4月の80から7月の25へ減りました。減少数は80−25=55です。4月を基準にした減少率は、55÷80×100=68.75%です。

一方、Yは4月22から6月38へ増え、Xが減っている時期にも増加が続いています。これは、Xの増加を受けたYの反応に時間差があるというモデルと合います。ただし、この一致だけで捕食関係を証明したことにはなりません。

誤答を直して次の学びへつなげる

「Xの線がYより高いから、Xの実数が必ず多い」とは限りません。指数や左右別軸では、目盛りが違う場合があります。また、最大値の時期と増加開始の時期を混ぜると、時間差が変わります。

問題文が「最大となる時期の差」を聞いているのか、「増え始める時期の差」を聞いているのかを確認します。次は、餌が増えると捕食者もすぐ増える、個体数変化は捕食だけで決まる、という誤解を直します。

自分で確かめよう

確認1:XとYが最大となる月の差は?Xは4月、Yは6月なので、2か月です。
確認2:Xは4月80から7月25へ何%減った?減少数は55、55÷80×100=68.75%減です。
確認3:二本の線の高さを比べる前に何を確認する?縦軸が共通か別々か、目盛り、単位、実数か指数かを確認します。

クイズと理解チェックは、アプリで挑戦できます。