LESSON 01

地球温暖化と生態系

自然な温室効果と人間活動による強まりを区別しよう

「地球温暖化と生態系」第1段階。自然な温室効果と人間活動による強まりをエネルギーの流れで区別します。

自然な温室効果と人間活動による強まりを区別しよう

このレッスンの役割

前のセクションでは、人間活動の利益と自然への影響を分け、未知の開発計画を評価しました。ここでは、地球温暖化を考える最初の土台として、自然な温室効果と、人間活動によって温室効果が強まることを区別します。

目標は、「温室効果はすべて悪い」「二酸化炭素が太陽光を地球へ入れない」という誤解を避け、地球が受け取るエネルギーと宇宙へ出すエネルギーの流れを説明できることです。

知る・理解する

太陽から届く光の一部は地表に吸収され、地表を温めます。温まった地表は、目に見えない赤外線としてエネルギーを放出します。大気中の水蒸気、二酸化炭素、メタンなどの温室効果ガスは、赤外線の一部を吸収し、さまざまな方向へ放出します。

その結果、地表付近は、温室効果がない場合より暖かく保たれます。これが自然な温室効果です。生命が暮らせる温度を支える大切な仕組みです。

太陽光と赤外線による自然な温室効果 太陽光が大気を通って地表を温め、地表から出る赤外線の一部を温室効果ガスが吸収して地表方向にも放出する図 太陽太陽光 地表が光を吸収して温まる 赤外線 温室効果ガスが赤外線の一部を吸収さまざまな方向へ放出 一部は宇宙へ出て、一部は地表方向へ戻る

化石燃料の使用や森林減少などで二酸化炭素濃度が上がると、地表から出る赤外線が大気に吸収される割合が増え、宇宙へ出るエネルギーとのつり合いが変わります。地球全体は、再び入る量と出る量がつり合うまで暖まりやすくなります。

具体例で使う

昼間に地表が太陽光を受け、夜になってもすぐ極端に冷えない場面を考えます。大気は地表から出る赤外線の一部を吸収・再放出するため、熱エネルギーが宇宙へ出る速さに影響します。

説明は「二酸化炭素が熱を閉じ込めて一切出さない」ではありません。赤外線の吸収と放出が繰り返され、宇宙へ出るエネルギーの流れが変わる、と表します。

誤答を直して次の学びへつなげる

温室効果そのものがなければ、地表は現在よりかなり寒くなります。問題は、自然な温室効果の存在ではなく、人間活動で温室効果ガスが増え、その働きが急速に強まることです。

また、温室効果ガスの主な働きは、太陽光をすべてさえぎることではありません。地表から出る赤外線との関係を見ます。次は、短期の天気と長期の気候を分け、温暖化をどの資料で確かめるか学びます。

自分で確かめよう

確認1:自然な温室効果は地球へどんな役割をもつ?地表から出る赤外線の一部を大気が吸収・再放出し、地表付近を生命が暮らせる温度に保ちます。
確認2:人間活動で二酸化炭素が増えると何が変わる?地表から出る赤外線が大気に吸収される割合が増え、地球へ入るエネルギーと宇宙へ出るエネルギーのつり合いが変わります。
確認3:「二酸化炭素が太陽光を入れないから温まる」はなぜ不適切?温室効果で中心となるのは、地表から放出される赤外線の吸収と再放出だからです。

クイズと理解チェックは、アプリで挑戦できます。