未知の生物の記録から複数の食物連鎖を見つけよう
このレッスンの役割
このセクションの仕上げです。初めて見る生物A〜Eの捕食記録から、複数の食物連鎖を組み立てます。一つの生物が複数の鎖に入ることを見つけると、次の「食物網は複雑なつながり」へ進む準備ができます。
目標は、生産者を見つけ、記録を矢印へ直し、出発点から終点まで切れずにつながる経路を二本以上示すことです。
知る・理解する
湿地の未知の生物について、次の記録が得られたとします。
- Aは光合成をする水草である。
- BはAの葉を食べる。
- CはBを食べる。
- DはBとCを食べる。
- EはCとDを食べる。
Aは生産者です。記録を一つずつ矢印にすると、A → B、B → C、B → D、C → D、C → E、D → Eとなります。
この図から、A → B → C → E、A → B → D → E、A → B → C → D → Eなどの食物連鎖を取り出せます。同じDやEが複数の経路に入ります。
具体例で使う
「AからEまでの最も短い食物連鎖を一つ」と問われたら、A → B → D → Eです。「Cを通る連鎖」なら、A → B → C → E、またはA → B → C → D → Eです。
解く手順は、①生産者に印を付ける、②記録をすべて矢印にする、③条件に合う経路を矢印に沿ってたどる、です。生物の実名を知らなくても解けます。
誤答を直して次の学びへつなげる
最初に見つけた一本だけを書いて「この湿地の食物連鎖はこれだけ」とするのは不十分です。DはBとCを食べ、EはCとDを食べるため、複数の経路があります。
一本の食物連鎖は、複雑な関係から一つの道筋を抜き出したものです。次のセクションでは、すべての道筋を重ねた食物網を読み、ある生物が減った影響が複数経路へ広がることを考えます。
自分で確かめよう
確認1:生物Aが生産者だと判断した根拠は?
光合成をして有機物をつくるという記録です。確認2:AからEまで、Dを通る連鎖を一つ書こう。
A → B → D → E、またはA → B → C → D → Eです。確認3:同じ資料から複数の食物連鎖ができるのはなぜ?
一つの生物が複数の食物を食べたり、複数の生物に食べられたりするため、矢印の経路が分かれるからです。クイズと理解チェックは、アプリで挑戦できます。