LESSON 01

生産者・消費者・分解者

生物の行動ではなく栄養の得方から分類しよう

「生産者・消費者・分解者」第2段階。光合成・摂食・体外分解の証拠から分類します。

生物の行動ではなく栄養の得方から分類しよう

このレッスンの役割

前のレッスンでは、三つの役割を有機物の得方で区別しました。ここでは、初めて見る生物の説明文から、役割を判定する手順を身に付けます。見た目や「植物らしい」「動物らしい」という印象に頼らず、光合成、摂食、体外での分解という証拠を探します。

目標は、分類した答えの後に「どの記述を根拠にしたか」を一文で付けられることです。

知る・理解する

役割を判定するときは、次の順で読みます。

  1. 光合成などで無機物から有機物をつくるか。
  2. ほかの生物を体内へ取り込んで食べるか。
  3. 体外へ分解に働く物質を出し、できた物質を吸収するか。

一つ目なら生産者、二つ目なら消費者、三つ目なら分解者です。生息場所や体の大きさは決め手ではありません。

栄養の得方から役割を判定する流れ 光合成するか、食べるか、体外で分解するかを順に確認して生産者、消費者、分解者へ分類する流れ図 有機物をどう得る? 光合成でつくる? はい 生産者 いいえ 食べて取り込む? はい体外で分解 消費者分解者

虫を捕らえる食虫植物はよい例です。虫を捕らえますが、葉で光合成をして有機物をつくります。虫から主に得るのは、窒素など不足しやすい無機的な栄養分です。したがって、生態系での基本の役割は生産者です。「食べるように見える」だけで消費者にしてはいけません。

具体例で使う

生物Aは葉緑体をもち、光の下で二酸化炭素を取り込む。生物BはAを丸ごと取り込む。生物Cは落ち葉の表面で増え、消化に働く物質を体外へ出して、できた物質を吸収する、とします。

Aは光合成の証拠があるので生産者、Bはほかの生物を食べるので消費者、Cは体外で有機物を分解して吸収するので分解者です。解答では「葉緑体があるから」だけでなく、「光合成で有機物をつくるから」と働きまで書きます。

誤答を直して次の学びへつなげる

「緑色なら必ず生産者」とは限りません。緑色は手掛かりですが、問題文に光合成の証拠があるかを確認します。「土の中にいるから分解者」も誤りです。土の中で落ち葉をかじる小動物は、食べて有機物を得るので消費者として扱います。

分類は居場所ではなく、物質の取り込み方で決めます。次のレッスンでは、三つの役割を一本の物質の流れとして結びます。

自分で確かめよう

確認1:食虫植物は虫を捕らえるから消費者?基本の役割は生産者です。光合成で有機物をつくり、虫からは不足しやすい無機的な栄養分を得ます。
確認2:土中の小動物はすべて分解者?いいえ。落ち葉などを食べて体内へ取り込む小動物は消費者です。菌類や細菌類のように体外で分解して吸収する生物を分解者とします。
確認3:未知の生物を分類するとき、最も重要な証拠は?有機物を、つくる・食べる・体外で分解して吸収する、のどの方法で得るかを示す記述です。

クイズと理解チェックは、アプリで挑戦できます。