LESSON 01

分解者の働きを実験で確かめる

加熱した土を対照にして微生物の働きを比べよう

「分解者の働きを実験で確かめる」第2段階。加熱土を対照にし、微生物の働きを公平に比べます。

加熱した土を対照にして微生物の働きを比べよう

このレッスンの役割

前のレッスンでは、土中微生物が有機物を分解するという仮説と予測を立てました。ここでは、その仮説を公平に確かめるため、未加熱の土と加熱した土を比べる対照実験を設計します。

目標は、生きた微生物の働きを主な違いにし、デンプン量、水分、温度、時間、容器などをそろえられることです。

知る・理解する

容器Aには未加熱の土とデンプン液、容器Bには十分に加熱して冷ました土と同量のデンプン液を入れます。加熱は多くの微生物の働きを弱めるために行います。実際の実験は先生の指示と安全管理のもとで行います。

条件 容器A 容器B
未加熱 加熱後に冷ます
デンプン液 同じ濃度・量 同じ濃度・量
土の量 同じ 同じ
温度・時間 同じ 同じ
容器・水分 同じ 同じ
未加熱土と加熱土を比べる対照実験 容器Aに未加熱土とデンプン液、容器Bに加熱して冷ました土と同量のデンプン液を入れ、温度と時間をそろえる図 容器A容器B・対照未加熱の土生きた微生物が多い加熱して冷ました土微生物の働きを弱める 同じ条件主な違い:生きた微生物の働き

容器Bは対照です。AとBの結果の差が、生きた微生物の働きによる可能性を考える基準になります。対照がなければ、デンプンが時間だけで変化したのか、温度の影響かを分けにくくなります。

具体例で使う

Aだけを25℃、Bを5℃に置くと、加熱の有無と温度の二条件が同時に変わります。結果が違っても、どちらが原因か判断できません。両方を25℃に置きます。

加熱した土は、必ず室温まで冷ましてからデンプン液を加えます。熱いままなら、温度がデンプンや反応へ影響し、微生物以外の差が生まれます。

誤答を直して次の学びへつなげる

「対照は変化しない容器」という覚え方は不十分です。対照にも化学的変化や測定誤差は起こり得ます。対照は、調べたい条件を除いてできるだけ同じにした比較基準です。

加熱で完全にすべての微生物が死ぬと断定もしません。再び微生物が入る可能性もあります。実験の限界を理解しつつ、AとBの差を読むことが大切です。次は、有機物の残量と二酸化炭素の二つの証拠を組み合わせます。

自分で確かめよう

確認1:容器Bの役割は?加熱して微生物の働きを弱めた対照として、容器Aとの結果差を判断する基準にします。
確認2:AとBでそろえる条件を三つ挙げよう。土の量、デンプン液の量と濃度、温度、時間、容器、水分などから三つです。
確認3:加熱土を冷ましてから使うのはなぜ?熱いままだと温度という別の条件も変わり、微生物の働き以外の原因が結果へ影響するからです。

クイズと理解チェックは、アプリで挑戦できます。