光合成・摂食・呼吸・分解で炭素が巡る理由を説明しよう
このレッスンの役割
前のレッスンでは、炭素循環図に箱と矢印を書き込みました。ここでは、光合成・摂食・呼吸・分解の四つを、それぞれ炭素の形と場所の変化として説明します。図を暗記するのではなく、矢印一本ごとの意味を理解します。
目標は、任意の矢印を指されても「どこにあった炭素が、何の形で、どこへ移るか」を一文で説明できることです。
知る・理解する
四つの過程を炭素で読みます。
| 過程 | 移動前 | 移動後 |
|---|---|---|
| 光合成 | 環境中の二酸化炭素 | 生産者の有機物 |
| 摂食 | 食べられる生物の有機物 | 食べる生物の有機物 |
| 呼吸 | 生物の有機物 | 環境中の二酸化炭素 |
| 分解 | 死がい・排出物の有機物 | 分解者の体や環境中の物質 |
分解では、菌類や細菌類が死がいなどの有機物を体外で分解し、できた物質を取り込みます。分解者自身も呼吸し、炭素の一部を二酸化炭素として環境へ戻します。
具体例で使う
木の葉の炭素がシカを経て大気へ戻る経路を説明します。「木が光合成でつくった葉の有機物をシカが食べ、炭素がシカの体へ移る。シカが呼吸すると、有機物の炭素の一部が二酸化炭素となって大気へ戻る」となります。
別の経路は「葉が落ち葉となり、分解者に分解され、分解者の呼吸で二酸化炭素へ戻る」です。同じ出発点から複数の循環経路があります。
誤答を直して次の学びへつなげる
「植物は光合成、動物は呼吸」と二分すると誤りです。植物も呼吸します。また、分解を「炭素を消す働き」と考えないでください。炭素の形と場所を変え、環境へ戻す働きです。
過程名を答えるときは、移動前と移動後を確認します。次は、明るい容器と暗い容器の二酸化炭素濃度から、光合成と呼吸のどちらが全体として大きかったかを読み取ります。
自分で確かめよう
確認1:光合成で炭素はどこからどこへ移る?
環境中の二酸化炭素から、生産者の有機物へ移ります。確認2:摂食で炭素原子は消費者へどう移る?
食べられる生物の有機物が食べる生物へ取り込まれ、炭素が消費者の有機物へ移ります。確認3:落ち葉の炭素が大気へ戻る経路を説明しよう。
落ち葉の有機物を分解者が分解して取り込み、分解者の呼吸で炭素が二酸化炭素となって大気へ戻ります。クイズと理解チェックは、アプリで挑戦できます。