LESSON 01

生物と環境はつながっている

生物と環境が互いに変える関係を説明しよう

「生物と環境はつながっている」第3段階。生物と環境が互いに変える双方向の因果を説明します。

生物と環境が互いに変える関係を説明しよう

このレッスンの役割

前のレッスンでは、生物と環境条件を同じ場所で記録しました。ここでは、見つけた関係を原因と結果の向きまで考えます。環境は生物に影響しますが、生物もまた環境を変えます。この双方向の見方は、生態系の変化や人間活動の影響を説明する土台です。

目標は、「AがBに影響する」で止まらず、BからAへの作用や、間に別の要因が入る間接的な影響まで矢印で説明できることです。

知る・理解する

環境から生物への作用を環境作用、生物から環境への作用を環境形成作用と呼ぶことがあります。用語より大切なのは、矢印の向きを確かめることです。

たとえば、光が多いと植物の光合成が活発になります。これは「光→植物」です。一方、木が葉を広げると地面に届く光が減り、落ち葉がたまると土の状態も変わります。これは「植物→光や土」です。

生物と環境の双方向の関係 光と水が樹木に影響し、樹木が日陰、落ち葉、土壌動物を通して環境を変える因果の図 光・水非生物的要因 樹木 日陰・低温 落ち葉 土壌動物・微生物 分解で土の無機物が増え、植物へ戻る

直接的な影響は、木が光をさえぎるように間が短い関係です。間接的な影響は、「木が落ち葉を供給する→土壌動物や微生物が増える→分解が進む→土の状態が変わる」のように途中の要因を通る関係です。

具体例で使う

池で水草が増えた場面を考えます。水草は光合成で水中に酸素を供給し、水生動物のかくれ場所にもなります。したがって、「水草が増える→酸素やかくれ場所が増える→水生動物が生活しやすくなる」と予測できます。

しかし、水草が水面をおおいすぎると、下に光が届きにくくなることもあります。夜には水草も呼吸します。一つの生物の増加が必ず全体によいとは限らず、量や時刻、相手によって作用が変わるのです。

誤答を直して次の学びへつなげる

「環境が生物を決め、生物は環境に従うだけ」という考えは半分だけ正しい説明です。植物は日陰をつくり、ミミズは土をかき混ぜ、サンゴは多くの生物のすみかをつくります。生物は環境を受ける側であると同時に、つくる側でもあります。

説明するときは、矢印の始点を原因、終点を結果として一つずつ読みます。途中を飛ばさず、「なぜ次の変化が起こるか」を言葉で補うと、未知の資料にも対応できます。

自分で確かめよう

確認1:「強い光で植物の成長が速くなる」の矢印はどちら向き?光から植物へ向かう矢印です。環境が生物に影響しています。
確認2:木が土の環境を変える経路を一つ説明しよう。例:木が落ち葉を供給し、土壌動物や微生物が分解することで、土の無機物や構造が変化する。
確認3:間接的な影響とは何?原因から結果へ直接作用するのではなく、一つ以上の別の要因を通して伝わる影響です。

クイズと理解チェックは、アプリで挑戦できます。