火成岩をつくる六つの鉱物を特徴で見分けよう
このレッスンの役割
ここは「鉱物と火成岩を分類する」6レッスン中の1番目です。前のセクションでは、岩石全体の結晶サイズから組織を読みました。今回は、その結晶一粒一粒である鉱物を見分けます。
今回完成させる力は、石英・長石・黒雲母・角閃石・輝石・かんらん石を、色だけでなく透明感・形・割れ方など複数特徴で区別することです。次は安全な標本観察で証拠を記録します。
まず知る
鉱物は、自然にできた一定の性質をもつ物質です。岩石は一種類または複数種類の鉱物が集まってできます。鉱物と岩石は同じ言葉ではありません。
| 鉱物 | 観察しやすい特徴 |
|---|---|
| 石英 | 無色〜白色、透明感、決まった割れ目が目立ちにくい |
| 長石 | 白〜うす桃色、角ばり、一定方向の割れ目 |
| 黒雲母 | 黒〜褐色、うすい板状にはがれやすい |
| 角閃石 | 黒〜暗緑色、細長い柱状になりやすい |
| 輝石 | 黒〜暗緑色、短い柱状、角閃石よりずんぐりしやすい |
| かんらん石 | 黄緑〜緑色、粒状、ガラスのような光沢 |
実物には色や形の幅があります。一つの特徴で確定せず、二つ以上を組み合わせます。
石英や長石など明るく見えることが多いものを無色鉱物、黒雲母・角閃石・輝石・かんらん石など暗く見えることが多いものを有色鉱物として割合を考えます。「無色」は完全に透明という意味に限りません。
理解する
図は特徴を強調した模式図です。自然の標本は完全に同じ形ではありません。
石英と長石は明るく見えることがありますが、石英は透明感があり不規則に割れやすく、長石は角ばり一定方向の割れ目が見えやすい、という違いを使います。
角閃石と輝石はいずれも暗色ですが、角閃石は細長く、輝石は比較的短くずんぐりした柱状になりやすいことが手がかりです。
黒雲母はうすい板状にはがれる点が強い証拠です。かんらん石は黄緑色の粒状とガラス状光沢を組み合わせます。
使う
未知粒A:無色透明に近く、ガラス状光沢があり、決まった方向にはがれない。
→石英の可能性が高いです。
未知粒B:黒褐色で、うすい板として何枚にもはがれる。
→黒雲母の可能性が高いです。
未知粒C:暗緑色で細長い柱状。
→角閃石の可能性があります。ただし輝石と区別するため、柱の長さと幅、割れ方も確認します。
誤答:「白いから石英である。」
長石も白く見えることがあります。透明感、割れ目、形を追加します。
転用する
写真Dは黄緑色ですが尺度がなく、粒の形も不鮮明です。「かんらん石」と断定せず、粒状か、光沢があるか、別方向の写真でも同じ色かを確認します。
風化した表面は本来の色と異なることがあります。新鮮な面を教師が用意した標本で観察し、粉を出す破壊的操作は自分で行いません。
鉱物を見分けた後、その割合と組織を組み合わせると、火成岩名を判定できます。鉱物一粒の名前だけでは岩石名は決まりません。
確認1:石英と長石を色以外で分ける特徴は?
石英は透明感と不規則な割れ、長石は角ばった形と一定方向の割れ目が手がかりです。確認2:黒雲母の強い特徴は?
黒〜褐色で、うすい板状にはがれやすいことです。確認3:暗緑色の粒を角閃石と断定できる?
色だけでは断定できません。細長い柱状か、輝石よりずんぐりしていないか、割れ方などを確認します。まとめ
六つの鉱物は、色だけでなく透明感・形・割れ方・光沢を組み合わせて見分けます。鉱物と岩石を混同せず、複数証拠で可能性を判断します。次は安全な標本観察で特徴を表に記録します。
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