平面図と断面図に震源・震央を置こう
このレッスンは「地震の震源と震央」6レッスン中の2番目です。前のレッスンで区別した震源と震央を、上から見た平面図と横から見た断面図に置きます。図の視点が変わっても同じ地震を追えるようにします。
前から受け取る力:震源・震央・震源の深さを定義する
今回完成させる力:平面図と断面図の役割を分け、同じ位置を対応させる
次へ渡す力:震央距離・震源深さ・震源距離を立体的に区別する
まず知る
平面図と断面図では、見える情報が違います。
| 図 | 視点 | 主に読める情報 | その図だけでは分からないこと |
|---|---|---|---|
| 平面図・地図 | 上空から地表を見る | 方位、緯度・経度、震央、観測点との地表距離 | 震源の深さ |
| 断面図 | 地面を縦に切って横から見る | 震源、震央、深さ、地下の位置関係 | 切断面から外れた東西南北の広がり |
同じ地震を対応させる鍵は、震央から震源へ下ろす鉛直線です。平面図の震央を通るように断面を切り、その真下に震源を置きます。
理解する
平面図では、地下の震源と地表の震央は上から見ると重なります。そのため、点が一つしかなくても「深さ0 km」とは限りません。深さは別の数値か断面図で確認します。
断面図を読むときは、最初に切った向きを確認します。東西断面なら横軸は西から東、南北断面なら南から北です。さらに横軸と縦軸の縮尺が同じとは限りません。縦方向だけ拡大されている図では、傾きが実際より急に見えることがあります。
平面図の震央Eを断面図へ移す手順は次の通りです。
- 断面線が震央Eを通るか確認する。
- 断面図の横軸でEと同じ地表位置を探す。
- その地表点を震央として置く。
- 示された深さだけ鉛直下方へ進み、震源を置く。
- 震央と震源を鉛直線で結ぶ。
断面線が震央を通らない場合、その断面図だけに震源を直接置くことはできません。切断面から外れた位置まで勝手に移してはいけません。
使う
地図上で震央Eが東西断面線上の「西端から40 km」の位置にあり、震源の深さが20 kmとします。断面図では、横軸の西端から40 kmの地表に震央Eを置き、そこから鉛直下方20 kmに震源Hを置きます。
別の例で、観測点Aが震央Eの西30 kmにあるとします。平面図ではAとEの地表上の間隔を30 kmとして描けます。しかしAから震源Hまでの直線距離は、地下への深さも含むため30 kmとは限りません。この違いは次のレッスンで扱います。
確認1:直接確認
平面図で主に示すのは震源と震央のどちらですか。地表の位置である震央です。震源の深さは別に示します。確認2:誤りを修正
地図の震央の印を見て「震源の深さは0 km」とした誤りを直してください。地図は上から見た平面図なので深さが重なって見えます。深さの数値または断面図が必要です。確認3:別資料へ転用
南北断面線が震央を通っていません。この断面図に震源を置けますか。そのままでは置けません。震央を通る断面か、切断面からのずれを示す追加情報が必要です。転用する
初見の地震図では、次の欄を余白に作ります。
- 視点:上から / 横から
- 横軸:東西 / 南北 / 距離
- 縦軸:深さ、単位
- 震央:地表の点
- 震源:震央の鉛直下
- 縮尺:横と縦が同じか
この六つを確認すると、地図上の横距離を深さと取り違える誤りを防げます。図を自分で描く場合も、平面図には方位、断面図には地表線・深さの目盛り・切断方向を必ず入れます。
次は、観測点から震央までの地表距離、震源の深さ、観測点から震源までの直線距離を、立体的な三つの辺として区別します。
クイズと理解チェックは、アプリで挑戦できます。