LESSON 01

地震の震源と震央

平面図と断面図に震源・震央を置こう

上から見た平面図と横から見た断面図を対応させ、震源・震央・深さを正しく配置します。

平面図と断面図に震源・震央を置こう

このレッスンは「地震の震源と震央」6レッスン中の2番目です。前のレッスンで区別した震源と震央を、上から見た平面図と横から見た断面図に置きます。図の視点が変わっても同じ地震を追えるようにします。

前から受け取る力:震源・震央・震源の深さを定義する
今回完成させる力:平面図と断面図の役割を分け、同じ位置を対応させる
次へ渡す力:震央距離・震源深さ・震源距離を立体的に区別する

まず知る

平面図と断面図では、見える情報が違います。

視点 主に読める情報 その図だけでは分からないこと
平面図・地図 上空から地表を見る 方位、緯度・経度、震央、観測点との地表距離 震源の深さ
断面図 地面を縦に切って横から見る 震源、震央、深さ、地下の位置関係 切断面から外れた東西南北の広がり

同じ地震を対応させる鍵は、震央から震源へ下ろす鉛直線です。平面図の震央を通るように断面を切り、その真下に震源を置きます。

同じ地震を平面図と断面図で表す 左の平面図では震央と観測点、右の断面図では震央の真下に震源と震源の深さを示す 平面図:上から見る 震央E 観測点A 紫線で切った断面を右に示す 断面図:横から見る 震央E 震源H 深さ30 km 震源は震央の鉛直下方

理解する

平面図では、地下の震源と地表の震央は上から見ると重なります。そのため、点が一つしかなくても「深さ0 km」とは限りません。深さは別の数値か断面図で確認します。

断面図を読むときは、最初に切った向きを確認します。東西断面なら横軸は西から東、南北断面なら南から北です。さらに横軸と縦軸の縮尺が同じとは限りません。縦方向だけ拡大されている図では、傾きが実際より急に見えることがあります。

平面図の震央Eを断面図へ移す手順は次の通りです。

  1. 断面線が震央Eを通るか確認する。
  2. 断面図の横軸でEと同じ地表位置を探す。
  3. その地表点を震央として置く。
  4. 示された深さだけ鉛直下方へ進み、震源を置く。
  5. 震央と震源を鉛直線で結ぶ。

断面線が震央を通らない場合、その断面図だけに震源を直接置くことはできません。切断面から外れた位置まで勝手に移してはいけません。

使う

地図上で震央Eが東西断面線上の「西端から40 km」の位置にあり、震源の深さが20 kmとします。断面図では、横軸の西端から40 kmの地表に震央Eを置き、そこから鉛直下方20 kmに震源Hを置きます。

別の例で、観測点Aが震央Eの西30 kmにあるとします。平面図ではAとEの地表上の間隔を30 kmとして描けます。しかしAから震源Hまでの直線距離は、地下への深さも含むため30 kmとは限りません。この違いは次のレッスンで扱います。

確認1:直接確認平面図で主に示すのは震源と震央のどちらですか。地表の位置である震央です。震源の深さは別に示します。
確認2:誤りを修正地図の震央の印を見て「震源の深さは0 km」とした誤りを直してください。地図は上から見た平面図なので深さが重なって見えます。深さの数値または断面図が必要です。
確認3:別資料へ転用南北断面線が震央を通っていません。この断面図に震源を置けますか。そのままでは置けません。震央を通る断面か、切断面からのずれを示す追加情報が必要です。

転用する

初見の地震図では、次の欄を余白に作ります。

  • 視点:上から / 横から
  • 横軸:東西 / 南北 / 距離
  • 縦軸:深さ、単位
  • 震央:地表の点
  • 震源:震央の鉛直下
  • 縮尺:横と縦が同じか

この六つを確認すると、地図上の横距離を深さと取り違える誤りを防げます。図を自分で描く場合も、平面図には方位、断面図には地表線・深さの目盛り・切断方向を必ず入れます。

次は、観測点から震央までの地表距離、震源の深さ、観測点から震源までの直線距離を、立体的な三つの辺として区別します。

クイズと理解チェックは、アプリで挑戦できます。