式のパーツから意味を読もう
このレッスンの役割
「一次式のしくみ」全4レッスンの4番目です。覚えた用語を場面へ戻し、係数・文字・定数項が何を表すか説明します。次の同類項計算で、まとめてよい量を判断する準備です。
おすすめの学び方
式の各項に単位と短い名前を付けましょう。係数をただの数字として見ず、「1個あたり」「1回あたり」の量として読むと式の構造が見えます。
今日の問い
入場料500円、乗り物1回200円の遊園地で、x 回乗る合計 200x + 500 の200、x、500は何を表すでしょう。
パーツを場面へ戻す
| 式の部分 | 数学での名前 | 場面での意味 |
|---|---|---|
| 200 | xの係数 | 乗り物1回あたりの料金 |
| x | 文字 | 乗る回数 |
| 200x | 文字を含む項 | 乗り物の合計料金 |
| 500 | 定数項 | 回数に関係なく必要な入場料 |
x が1増えると、200x は200円増えます。係数は、文字が1増えたときに増える量として読めます。
別の場面でも読む
水が300mL入った容器へ、毎分50mLずつ水を加えます。t 分後の水量は 50t + 300 mLです。
- 50: 1分あたりに増える水量
- t: 経過時間
- 50t: t分間に加えた水量
- 300: 最初から入っていた水量
同じ一次式でも、文字と単位が変われば意味も変わります。
例題:減る場面
貯金が2000円あり、毎日150円ずつ使うと、d 日後の残金は 2000 − 150d 円です。
−150 はdの係数で、1日増えるごとに残金が150円減ることを表します。定数項2000は、0日目の金額です。
よくある間違いと戻り方
間違い:係数はいつも増える量だと思う
係数が負なら、文字が1増えるごとに減ります。符号まで含めて関係を読みます。
間違い:定数項は意味のない余りだと思う
場面では、初めからある量や固定料金を表すことが多いです。文字を0に代入すると定数項だけが残り、その意味を確かめられます。
間違い:200xと500をまとめる
一方は回数で変わる料金、他方は固定料金です。役割が違うため 700x などにはできません。
自分で確かめよう
- 基本料金800円、1GBあたり300円の合計
300x + 800で、各部分の意味を答えましょう。 1000 − 40nが、1000枚から毎回40枚使う場面を表すとき、係数−40の意味を答えましょう。5x + 2にx=0を入れると2になることから、定数項2をどう読めますか。3x + 7の二つの項をまとめられない理由を、数量の種類で説明しましょう。
答えと考え方
- 300は1GBあたり、xは使用量、300xは従量料金、800は基本料金です。
- 1回増えるごとに40枚減ることです。
- xが0のときにも残る初めの量・固定の量です。
- 3xはxに応じて変わる量、7は固定の量で、同じ種類の項ではないからです。
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式の各部分を意味と結びつけられました。次は、同じ種類の項だけをまとめられる理由を理解し、一次式の加法・減法へ進みます。
クイズと理解チェックは、アプリで挑戦できます。