単位と式の意味で検算しよう
このレッスンの役割
「数量を文字式で表そう」全5レッスンの5番目です。これまでに作った文字式を、答え合わせがなくても自分で点検する方法を身につけます。新しい公式ではなく、誤りを見つける技能が中心です。
おすすめの学び方
式を作ったら、すぐ次へ進まず、①言葉へ戻す、②単位を見る、③簡単な数を入れる、の三つを習慣にしましょう。高校受験の文章題でも強い検算法です。
今日の問い
1個80円の商品を x 個買う代金として、80 + x と 80x のどちらが正しいか、答えを見ずに判断できるでしょうか。
検算1:式を言葉へ戻す
80 + x は「80と個数を足す」です。80x は「1個80円をx個分集める」です。問題の場面に戻すと、80x が合います。
文字式を次の形で読みます。
数・文字・記号 → 日本語の数量関係 → 問題の場面
検算2:単位を確かめる
1個80円は、正確には80円/個です。
80円/個 × x個 = 80x円
個という単位が消えて、求めたい円が残ります。一方、80円とx個は単位が違うので、そのまま足せません。
速さでも同じです。
60km/時 × t時間 = 60t km
求めたい道のりのkmが残ります。
検算3:簡単な数を入れる
x = 1、x = 2、x = 0 など、場面が想像しやすい数を入れます。
1個80円の商品なら、
x = 1で80円になるかx = 2で160円になるかx = 0で0円になるか
を確認します。80 + x は81、82、80となり、どれも場面に合いません。
例題:割引後の式を検算する
a 円の商品を20%引きで買う支払額として、0.2a と 0.8a を比べます。
- 言葉: 0.2aは値引き額、0.8aは残った支払額
- 単位: どちらも円なので、単位だけでは区別できない
- 具体値: a=1000なら、20%引きの支払額は800円
三つの検算を組み合わせると、0.8a が正しいと判断できます。単位検算だけで見つからない誤りもあるため、必ず複数の方向から確かめます。
よくある間違いと戻り方
間違い:式の形がきれいなら正しいと思う
0.2a も文字式としては正しい形ですが、「支払額」という問いには合いません。式の書き方と、場面への適合は別々に確認します。
間違い:一つの数で合えば正しいと思う
たまたま同じ値になる場合があります。できれば1、2、0など二つ以上の値で確かめ、言葉と単位も使いましょう。
間違い:答えの数字だけを見る
文字式では、計算結果だけでなく関係が正しいかが重要です。式を一文の日本語に戻せないときは、数量の役割を整理し直します。
自分で確かめよう
- 縦
xcm、横4cmの長方形の周を4xとした誤りを、言葉と単位で説明しましょう。 - 時速50kmで
t時間進む道のりを50/tとした誤りを、t = 2で確かめましょう。 n円の商品を30%引きにした支払額として、0.3nと0.7nのどちらが正しいですか。- 自分が作った式を検算する三つの方法を答えましょう。
答えと考え方
4xは縦×横で面積の形です。周なら2x + 8cmです。50/2 = 25kmでは、2時間進んだのに1時間の50kmより短くなります。正しくは50t = 100kmです。0.7n- 言葉へ戻す、単位を見る、簡単な数を入れる、の三つです。
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場面から式を作り、自分で検算できるようになりました。次は文字へ具体的な数を入れる「代入」と、計算して得られる「式の値」を区別して学びます。
クイズと理解チェックは、アプリで挑戦できます。