係数1と−1を正しく省こう
このレッスンの役割
「文字式の書き方」全4レッスンの3番目です。積を数・文字の順に整えられるようになったので、係数が1や−1の特別な場合を扱います。符号の見落としを防ぐことが中心です。
おすすめの学び方
省略する前の 1 × x、−1 × x を必ず一度思い浮かべましょう。見えなくなるのは数字の1だけで、負の符号まで消えるわけではありません。
今日の問い
1x は x と書けます。では −1x も x と書いてよいでしょうか。
1をかけても数は変わらない
どんな数も1をかけると元の数になります。
1 × 5 = 5
1 × (−3) = −3
1 × x = x
そのため、文字式では係数1を省きます。
| 省略前 | 標準的な形 |
|---|---|
1x |
x |
1a |
a |
1xy |
xy |
見た目に数字がなくても、x の係数は1です。
−1をかけると反対の数になる
−1 をかけると、符号が反対になります。
−1 × 5 = −5
−1 × (−3) = 3
−1 × x = −x
−1x では数字の1を省けますが、負の符号は残します。
| 省略前 | 標準的な形 | 係数 |
|---|---|---|
−1x |
−x |
−1 |
−1a |
−a |
−1 |
−1xy |
−xy |
−1 |
係数を見えない形から読み取る
次の式の係数を考えます。
xの係数は1−xの係数は−15xの係数は5−5xの係数は−5
負の符号は係数の一部です。−x を見て「係数は1」と答えると、符号を落としています。
例題:式を標準的な形へ直す
a × (−1) × b を整えます。
a × (−1) × b
= −1 × a × b
= −ab
数を前へ移し、文字を順に並べ、数字の1だけを省きます。− は残ります。
次に x × 1 × y なら、
x × 1 × y = 1xy = xy
となります。
よくある間違いと戻り方
間違い:−1xをxと書く
原因は「1は省く」という規則を、−1 全体を消す規則だと思っていることです。
x = 4 を入れて確かめると、−1 × 4 = −4 です。x なら4なので一致しません。−x なら−4となり一致します。
間違い:−xの係数を1と答える
式の前の − は飾りではありません。−x = −1 × x と戻して考えれば、係数が−1だと分かります。
自分で確かめよう
1aを標準的な形にしましょう。−1bを標準的な形にしましょう。xと−xの係数をそれぞれ答えましょう。y × (−1) × xを標準的な形にしましょう。
答えと考え方
a−b- 1と−1
−xy
4では、−1 を前へ移し、文字をx、yの順にしてから数字の1を省きます。
次のレッスンへ
積の書き方は整いました。次は、文字を含むわり算を、÷ を使わず分数で表す約束を学びます。
クイズと理解チェックは、アプリで挑戦できます。