LESSON 01

かっこ・小数・分数を含む連立方程式

複雑な連立方程式の誤答を診断しよう

分配、整数化、分母処理、解法選択の典型誤答を分類し、最初の誤りへ戻って直します。

複雑な連立方程式の誤答を診断しよう

このレッスンの役割

このセクションの出口です。かっこ・小数・分数を基本形へ直す技能をまとめ、誤答の最初の原因を診断してから加減法・代入法へつなぎます。

おすすめの学び方

誤答を「分配」「倍率」「分母」「同類項」「解法選択」に分類します。計算を全部やり直す前に、最初に等しくなくなった行を探します。

今日の問い

複雑な式で答えが合わないとき、どの順番で誤りを探せばよいでしょうか。

誤答を分類する

誤答 原因 直し方
2(x−y)=2x−y 分配不足 2を両項へ掛ける
0.3x=1.2 → 3x=1.2 右辺の倍率不足 両辺を10倍
x/2+y/3=4 → 3x+2y=4 右辺の倍率不足 右辺も6倍
−(x+2y)=−x+2y 符号範囲 全項の符号を変える
整理前に係数を比較 段階混同 基本形へ直してから選ぶ

診断例

0.2(x+y)=1
x−y=2

誤答:2x+y=10

両辺を10倍する前に分配すると、0.2x+0.2y=1。10倍して 2x+2y=10 です。yの係数だけ1になった行が最初の誤りです。

正しい基本形と x−y=2 を解けば、第一式を2で割って x+y=5。加減法で x=7/2、y=3/2 です。

診断の順番

  1. かっこを全項へ分配したか
  2. 方程式全体へ同じ倍率を掛けたか
  3. 同類項を正しくまとめたか
  4. ax+by=c の形になったか
  5. その後で解法を正しく選んだか
  6. 元の複雑な式で検算したか

よくある間違いと戻り方

整理後の簡単な式だけで検算すると、整理そのものの誤りを見逃します。最後は必ず問題に最初から書かれていた式へ解を代入します。分配で止まれば分配法則、小数・分数で止まれば一次方程式の両辺操作へ戻ります。

自分で確かめよう

  1. 0.4x+0.2y=1.6 を整数化してください。
  2. x/3−y/2=1 の誤答 2x−3y=1 を直してください。
  3. 2(x−y)+y=5 を基本形へ直してください。
  4. 自分の誤答をどの分類に置くか説明してください。

次のセクションへ

次は、文章の条件を二つの方程式へ変換する立式を学びます。