LESSON 01

部首から意味を推測しよう

入試形式で部首を推測に生かそう

部首・熟語・文脈を根拠として示し、未知語の意味を入試形式で説明する。

入試形式で部首を推測に生かそう

このレッスンの役割

このセクションの仕上げです。部首の名前を答えるだけでなく、未知語の意味をどの根拠から推測したか説明します。高校入試の読解では、最終的に文の内容を正確につかめることが大切です。

入試で使える解答の型

未知語の意味を説明するときは、次の形が使えます。

「○○という部首から△△に関係すると考え、さらに『□□』という前後の表現から、〜という意味だと判断した。」

部首だけで終わらず、文中の根拠を加えるのがポイントです。

例題

次の文を読みます。

「大雨のあと、川の水は濁り、岸近くの様子も見えなくなった。」

問:「濁り」の意味を、漢字の形と文脈を根拠に説明しなさい。

考え方:

  • 「濁」はさんずいを持つ
  • 水や液体の状態に関係しそうだ
  • 「様子も見えなくなった」とある
  • したがって、水が透明ではなく、にごって見えにくい状態だと考える

解答例: 「さんずいから水の状態に関係すると考え、『様子も見えなくなった』という表現から、水が透明でなく見えにくい状態だと判断できる。」

選択肢問題でも同じ

意味を選ぶ問題では、各選択肢を文に戻して確かめます。部首に合っていても、文全体の意味に合わない選択肢は除きます。正解は「部首に合う」だけでなく、「熟語と文脈にも合う」ものです。

セクションのまとめ

このセクションで身につけた手順は次の通りです。

  1. 部首を見つける
  2. 意味の仲間を候補にする
  3. 熟語でもう一字との関係を見る
  4. 文脈で意味を絞る
  5. 自分の言葉で言い換える
  6. 根拠を説明する

この手順は、説明文・論説文で難しい漢字語彙に出会ったときにも使えます。

仕上げチェック
  1. 「作業員が荷物を搬出した」の「搬」の意味を、部首と文脈を使って説明してください。
  2. 部首に合う選択肢なら、すぐ正解にしてよいですか。
  3. 意味を推測したあとに言い換える目的は何ですか。

答えの例:1. てへんから手を使う動作と考え、「荷物」「出した」から外へ運ぶ意味だと判断する。2. 熟語と文脈にも合うか確認する。3. 推測した意味で文全体が自然に通るか確かめるため。

判断の流れを図で整理する

「部首から意味を推測しよう」では、答えだけでなく、どの手掛かりから判断したかを残すことが大切です。次の図は、漢字や読みを文の中で確定する流れです。

入試形式で部首を推測に生かそうで使う漢字判断の流れ 表記を観察し、語の意味を考え、文脈と照合し、文全体で確認する四段階 表記を見る読み・形・部品 語の意味言い換える 文脈と照合前後に合うか 再確認文を読む

図の四段階を使うと、同じ間違いを繰り返しにくくなります。たとえば候補が二つあるときは、先に語の意味を短い日本語へ言い換えます。そのあと文の主語・述語・目的語とのつながりを確認します。最後に、選んだ読みや表記で文全体を声に出し、不自然さがないか確かめます。

誤答から復習先を決める

間違いは、次の四種類に分けます。

誤りの種類 起きていること 戻る行動
読み 語のまとまりを切り違えた 前後を含めて音読する
意味 語を別の意味で捉えた 短い言葉へ言い換える
選択 候補を比べず決めた 二候補の違いを書く
部品や送り仮名が曖昧 見本を閉じて再現する

正答した問題も、理由を説明できなければ「たまたま」の可能性があります。答えを隠し、判断の手掛かりを先に言ってから再答してください。翌日と一週間後にも同じ手順を短く行うと、思い出す力が安定します。

確認:理由まで言えるか このレッスンで扱った例を一つ選び、「文脈では〜という意味なので、この読み/字を選ぶ」と説明してください。
確認:誤答の種類を見分ける 自分の直近の間違いを、読み・意味・選択・形のどれかに分類し、次に行う確認を一つ決めてください。

クイズと理解チェックは、アプリで挑戦できます。