このレッスンの役割
「必要な根拠を本文から選ぼう」の第3段階です。今回は典型誤答を診断することが役割です。前から「具体と抽象を往復する」を受け取り、「設問の主張と同じ論点を直接支える文を選び、関係の薄い情報を除く」力を完成させ、次へ「要約・入試で統合する」技能を渡します。
おすすめの学び方
これは誤答分析中心の読解です。本文の語句を、具体度の階段に置き、主張と根拠を矢印で結んでください。答えを選ぶ前に、本文のどの言葉が証拠かを指で示す習慣を付けます。
今日の問い
具体例がたくさん書かれた文章から、筆者が本当に伝えたい広い考えをどう取り出し、その考えを支える根拠をどう確かめればよいでしょうか。
抽象度の階段を上り下りする
設問の主張と同じ論点を直接支える文を選び、関係の薄い情報を除くことが中心技能です。具体から抽象へ上がるときは共通点をまとめ、抽象から具体へ下がるときは条件を満たす例を示します。主張と根拠を読むときも、この往復が論理の橋になります。
抽象語は「難しい語」ではなく、多くの例をまとめる広い語です。具体例は「簡単な語」ではなく、場所・行動・数値などを思い浮かべやすい情報です。
例で往復する
主張のキーワードと根拠候補を対応させ、何を証明する文か言う。
| 手順 | 行うこと | 確認 |
|---|---|---|
| 1 | 具体例を短く並べる | 同じ観点で書かれているか |
| 2 | 共通点を一文にする | 一部の例だけの特徴でないか |
| 3 | 筆者の主張と結ぶ | 何を支える例か |
| 4 | 主張から例へ戻る | 条件に当てはまるか |
| 5 | 別例・反例を考える | 一般化しすぎていないか |
記述答案では「具体例だから」ではなく、「この例は、主張の〜という部分を、〜という事実で支えている」と関係を言います。
よくある間違い
典型的な誤りは、本文中の目立つ数値を選べばよいことです。語の難しさ、文の長さ、数値の有無だけで判断せず、示す範囲と文章内の役割を見ます。具体例が主張と同じ論点か、根拠が結論に十分かも分けて確認します。
誤答は、抽象度・共通点・主張・根拠・一般化・要約のどこで最初にずれたかを探します。
自分で確かめよう
確認1:抽象度
「必要な根拠を本文から選ぼう」の例を、具体・中間・抽象の三段階へ置いてください。確認2:誤答診断
「本文中の目立つ数値を選べばよい」という考えの不足を説明し、追加する確認を一つ示してください。確認3:根拠として評価
主張のキーワードと根拠候補を対応させ、何を証明する文か言う。この例が支えられる主張の範囲と、支えられない範囲を一つずつ書いてください。まとめと次の一歩
今回は、設問の主張と同じ論点を直接支える文を選び、関係の薄い情報を除く力を身につけました。具体と抽象を往復し、主張と根拠の対応を本文の言葉で説明できれば完了です。次は「要約・入試で統合する」ために、根拠の質や情報源まで広げます。
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