LESSON 01

I wishと仮定の表現

現実と願いのずれを表す仮定の考え方を知ろう

現在の事実と反対・実現が難しい願いを過去形で距離を置いて表す考え方

現実と願いのずれを表す仮定の考え方を知ろう

このレッスンの役割と目標

このレッスンは「I wishと仮定の表現」の1 / 10、入口です。前のセクションでは、実際に起こる可能性がある条件をif+現在形で表しました。ここからは「今はそうではないけれど、そうならいいのに」という現実とのずれを表します。

目標は、仮定表現で使う過去形が必ずしも過去の時を表さず、現在の現実から距離を置く働きもあると説明できることです。

おすすめの学び方

文を見たら「願い・想像」と「実際の今」を二列に書きます。形だけでなく、反対側にある現実を必ず言葉にしてください。

現実と願いを二つの世界で見る

現在の現実と願いの世界のずれ 左に現実I am not tall、右に願いI wish I were tallを置き、過去形wereが現在の現実から距離を表すことを示す 現在の現実 I am not tall. 今は背が高くない 距離 願いの世界 I wish I were tall. 背が高ければいいのに 過去形は「昨日」ではなく、今の現実からの距離を表す

例題:時間ではなく現実との距離

I wish I had more time.

hadは過去形ですが、「昨日もっと時間を持っていたら」という意味ではありません。今、十分な時間がないため、「もっと時間があればいいのに」と願っています。

願い 今の現実
I wish I had more time. I don't have enough time.
I wish I knew the answer. I don't know the answer.
I wish it were sunny. It isn't sunny.

なぜ過去形を使うのか

英語の過去形には、時を過去へずらすだけでなく、現実から気持ちの距離を置く働きがあります。仮定表現では、その距離を使って「実際とは異なる」と示します。

この考え方を理解すると、I wishの後ろへ現在形を置かない理由が分かります。

よくある間違い

過去形を見たらすべて過去の出来事と考え、I wish I knew the answer.を「答えを知っていたらよかった」と読む間違いがあります。このセクションで扱う形は、現在の願いです。

文脈とI wishを手がかりに、今の現実と反対の内容を探します。

自分で確かめよう

確認1:I wish I had a bike.が表す今の現実は何ですか。今、自分の自転車を持っていないという現実です。
確認2:I wish I knew her name.のknewはいつの願いを表しますか。現在の願いです。「今、彼女の名前を知っていればいいのに」です。
確認3:仮定表現の過去形が表す「距離」とは何ですか。現在の事実そのものではなく、実際とは異なる願い・想像であることを示す距離です。

まとめと次の一歩

仮定の過去形は、現在の現実と願いのずれを表せます。次はI wish+過去形の基本を使い、今とは異なる願いを自分で作ります。

クイズと理解チェックは、アプリで挑戦できます。