現実と願いのずれを表す仮定の考え方を知ろう
このレッスンの役割と目標
このレッスンは「I wishと仮定の表現」の1 / 10、入口です。前のセクションでは、実際に起こる可能性がある条件をif+現在形で表しました。ここからは「今はそうではないけれど、そうならいいのに」という現実とのずれを表します。
目標は、仮定表現で使う過去形が必ずしも過去の時を表さず、現在の現実から距離を置く働きもあると説明できることです。
おすすめの学び方
文を見たら「願い・想像」と「実際の今」を二列に書きます。形だけでなく、反対側にある現実を必ず言葉にしてください。
現実と願いを二つの世界で見る
例題:時間ではなく現実との距離
I wish I had more time.
hadは過去形ですが、「昨日もっと時間を持っていたら」という意味ではありません。今、十分な時間がないため、「もっと時間があればいいのに」と願っています。
| 願い | 今の現実 |
|---|---|
| I wish I had more time. | I don't have enough time. |
| I wish I knew the answer. | I don't know the answer. |
| I wish it were sunny. | It isn't sunny. |
なぜ過去形を使うのか
英語の過去形には、時を過去へずらすだけでなく、現実から気持ちの距離を置く働きがあります。仮定表現では、その距離を使って「実際とは異なる」と示します。
この考え方を理解すると、I wishの後ろへ現在形を置かない理由が分かります。
よくある間違い
過去形を見たらすべて過去の出来事と考え、I wish I knew the answer.を「答えを知っていたらよかった」と読む間違いがあります。このセクションで扱う形は、現在の願いです。
文脈とI wishを手がかりに、今の現実と反対の内容を探します。
自分で確かめよう
確認1:I wish I had a bike.が表す今の現実は何ですか。
今、自分の自転車を持っていないという現実です。確認2:I wish I knew her name.のknewはいつの願いを表しますか。
現在の願いです。「今、彼女の名前を知っていればいいのに」です。確認3:仮定表現の過去形が表す「距離」とは何ですか。
現在の事実そのものではなく、実際とは異なる願い・想像であることを示す距離です。まとめと次の一歩
仮定の過去形は、現在の現実と願いのずれを表せます。次はI wish+過去形の基本を使い、今とは異なる願いを自分で作ります。
クイズと理解チェックは、アプリで挑戦できます。