LESSON 01

長い名詞のまとまりを読み解こう

どの名詞を説明するかを意味と位置から決めよう

複数の名詞候補がある文で修飾語の係り先を位置・文法・意味から判断する

どの名詞を説明するかを意味と位置から決めよう

このレッスンの役割と目標

このレッスンは6 / 10、説明語の係り先を判断する段階です。前回は関係詞節の範囲を囲みました。今回は近くに名詞が二つ以上あるとき、後ろの説明がどの名詞を詳しくしているかを決めます。

目標は、「直前の名詞だから」と機械的に決めず、位置、文法、意味の三つの手がかりを使って係り先を説明できることです。

おすすめの学び方

候補となる名詞を二つ書き出し、説明をそれぞれへつないだ意味を比べます。最後は、文の場面に合うかまで確認してください。

三つの手がかり

手がかり 確認する問い
位置 説明はどの名詞の直後に置かれているか
文法 動詞との「する・される」関係や単数・複数は合うか
意味 現実の場面として自然か、前後の文脈に合うか

位置は最初の有力な手がかりですが、位置だけで決められない文もあります。三つを合わせて判断します。

例題:二つの名詞から係り先を選ぶ

I met the sister of the boy who won the race.

who won the raceの直前にはboyがあります。whoは人を先行詞にし、wonの主語になります。したがって、ふつうはboyがレースで勝ったと読みます。

I met [the sister of [the boy [who won the race]]].

もしsisterが勝ったと言いたいなら、誤解を避けるためにI met the boy's sister, and she won the race.など、文を組み直す方法があります。

具体例:意味が判断を助ける

We saw a picture of a bird taken in Hokkaido.

taken in Hokkaidoはpictureにもbirdにも意味上つながる可能性があります。

  • pictureにつなぐ:北海道で撮られた写真
  • birdにつなぐ:北海道で捕らえられた、または撮られた鳥という解釈になり得る

この一文だけでは、話し手の意図が完全には決まらないことがあります。前後の文脈を見るか、a picture taken in Hokkaido of a birdのように語順を変えて明確にします。

曖昧さに気づくことも、正しい読解力の一部です。無理に一つへ決める必要はありません。

入試文ではどう判断するか

入試問題では、前後の一文が係り先の手がかりになることがあります。

I spoke with a student from Canada studying Japanese. She wants to read manga without translation.

studying Japaneseはstudentを説明します。次のSheがstudentを受け、内容も「日本語を学んでいる生徒」とつながるからです。

よくある間違い

「説明は必ず一番近い名詞にかかる」と覚えると、意味が不自然でもその解釈を押し通してしまいます。近さは重要ですが、絶対規則ではありません。

まず近い名詞を候補にし、文法関係と意味を確認します。それでも二通りなら、文が曖昧だと判断してください。

自分で確かめよう

確認1:the teacher of the students who joined the clubで、whoの先行詞として最も自然なのは何ですか。studentsです。whoの直前にあり、joinedの主語として意味も自然です。
確認2:a photo of a mountain taken yesterdayは、どこが曖昧になり得ますか。taken yesterdayがphotoを説明するのか、mountainに関する出来事を表すのかが、文脈なしでは曖昧になり得ます。通常は「昨日撮られた写真」が自然です。
確認3:説明の係り先を決める三つの手がかりを答えてください。位置、文法、意味です。前後の文脈も意味を判断する材料になります。

まとめと次の一歩

係り先は、位置を出発点にして文法と意味で確かめます。次は、この判断を使い、長い主語全体を一まとまりにして主節の動詞を見つけます。

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