文字の形・名前・音を分けよう
このレッスンの役割
前のレッスンでは、26種類の文字を部品として組み合わせることを学びました。今回は、一つの文字を三つの面から見ます。
今日の目標は、「文字の形」「文字の名前」「単語の中で関わる音」を混同せずに分類できることです。26文字全部の音を覚えるのは、まだ先です。
おすすめの学び方
形は目、名前と音は耳を使って確かめます。音声素材が付いたら、画面を見ないで聞く時間と、文字を見ながら聞く時間を分けてください。今は図と言葉で三つの箱を作ります。
今日の問い
先生が「ビー」と言ったときと、bag の最初の音を言ったときでは、同じ文字Bについて話していても、聞こえ方が違います。なぜでしょうか。
文字には、呼ぶための名前と、単語を作るときに関わる音があるからです。
Bの例で三つの面を整理する
Bを例にします。
| 面 | 何を確かめるか | Bの例 |
|---|---|---|
| 形 | どんな線で書かれているか | B や b |
| 名前 | その文字を単独で何と呼ぶか | アルファベットでBを呼ぶ名前 |
| 音 | 単語の中でどんな音に関わるか | bag の最初に聞こえる音 |
ここで大切なのは、文字の名前をそのまま並べても、単語の読み方にはならないことです。bag を文字名だけで順に呼ぶことと、bag という単語を読むことは別です。
どんなときに、どの面を使うか
場面によって必要な情報が変わります。
- 本や画面から文字を探すときは、形を見る
- つづりを一文字ずつ伝えるときは、文字の名前を使う
- 単語を読んだり聞いたりするときは、単語の中の音を使う
たとえば自分の名前のつづりを相手へ伝えるときは、文字の名前を一つずつ言います。しかし名前そのものを呼ぶときは、文字名の列ではなく、単語としての音で言います。
音の記号について
英語の本では、音を /b/ のように斜め線で囲んで示すことがあります。このレッスンでは、斜め線の中は「文字の名前ではなく音の話をしている」という目印だと思ってください。記号の読み方を暗記する必要はありません。
| 書き方 | 何を表すか |
|---|---|
B、b |
文字の形 |
| Bの名前 | 文字を単独で呼ぶ名前 |
/b/ |
bag などの最初で関わる音 |
よくある間違い
文字名を並べれば単語を読めると思う
文字名は、つづりを確認するために役立ちます。しかし単語を読むときは、各文字がその単語の中でどんな音に関わるかを考えます。
この二つを分けないと、「アルファベットは全部言えるのに、単語が読めない」という状態になります。それは能力の問題ではなく、名前と音という別の情報をまだ結び付けていないだけです。
自分で確かめよう
確認1
画面に M と表示されています。今、直接受け取っているのは形・名前・音のどれですか。
答えを見る
形です。目で見た線の形が M だと分かります。
確認2
電話で自分の名前のつづりを一文字ずつ伝えます。主に使うのは、文字の名前と単語の中の音のどちらですか。
答えを見る
文字の名前です。一文字ずつ、どの文字かを指定するために使います。
確認3
「文字の名前を全部言えれば、どんな英単語も読める」という説明は正しいですか。
答えを見る
正しくありません。文字名と、単語の中で文字が関わる音は同じとは限りません。単語を読むには、文字と音の関係も学ぶ必要があります。
まとめと次の一歩
一つの文字には、目で見る形、文字を呼ぶ名前、単語の中で関わる音があります。三つを分けると、今何を練習しているのかが明確になります。
次は、日本語と英語の読み方を比べ、なぜ英語では文字と音の規則を学ぶ必要があるのかを考えます。
クイズと理解チェックは、アプリで挑戦できます。