日本語と英語の読み方を比べよう
このレッスンの役割
前のレッスンでは、文字の形・名前・音を分けました。今回は、英語を読むときに「文字名を順に言うだけでは足りない」理由を理解します。
今日の目標は、英単語を読むには文字と音の関係を手がかりにすると説明できることです。個々の読み方の規則は、後のセクションで一つずつ学びます。
おすすめの学び方
日本語と英語を、どちらが簡単かで比べる必要はありません。「同じところ」と「違うところ」を表で探してください。違いが分かると、英語に合った練習方法を選べます。
今日の問い
ひらがなの名前を知らなくても、「ねこ」を見て読む練習はできます。それでは英語も、B・A・Gという文字名を順に言えば bag と読めるのでしょうか。
答えは、文字名を並べるだけでは読めない、です。
日本語にも英語にも、文字と音がある
日本語も英語も、話した言葉を文字で表します。その点は同じです。
違いは、文字と音の結び付き方にあります。ひらがなは、一つの文字の読み方が比較的安定しています。英語では、一つの文字が単語によって違う音に関わることがあります。また、二つの文字がまとまって一つの音に関わることもあります。
「日本語はいつでも一文字一音、英語はすべて不規則」という意味ではありません。どちらにも変化や例外があります。ただし、英語では文字の組み合わせを手がかりに読む学習が特に大切です。
図の右側で、a は cat と name の中で同じようには読まれません。また sh のように、二つの文字を一まとまりとして見る場合があります。今は読み方を暗記するのではなく、「一文字ずつ文字名を言う方法だけでは読めない」と気づくところです。
読むときの三つの手がかり
初めて見る英単語に出会ったら、次の順に見ます。
- 左からどんな文字が並んでいるか
- まとまりとして見る文字がないか
- 学んだ文字と音の規則が使えないか
そのあと、文の中なら意味が合うかも確かめます。このコースでは、まず1から3をできるようにします。
例で考えよう
ship を見たとします。
| 見方 | 考えること |
|---|---|
| 文字名だけを順に言う | 単語としての読み方にはならない |
| 一文字ずつ必ず分ける | s と h を別々にしてしまう |
| 組み合わせを見る | sh を一まとまりとして扱える |
sh の音そのものは後で音声と一緒に練習します。ここでは、二文字を一まとまりとして見る可能性があると分かれば十分です。
よくある間違い
読めない単語は、すべて丸暗記する
英語には例外もありますが、多くの単語には文字と音の手がかりがあります。すべてを一枚の絵のように丸暗記すると、新しい単語に応用できません。
まず規則で読める部分を探し、規則では決めにくい部分だけを注意して覚えるほうが、少ない負担で多くの単語へ広げられます。
自分で確かめよう
確認1
英単語を読むとき、文字の名前を左から順に言えば十分ですか。
答えを見る
十分ではありません。文字名と単語の中の音は同じとは限らないため、文字と音の関係を使います。
確認2
sh を見た生徒が「二文字だから、必ず二つの音に分ける」と言いました。どこを直しますか。
答えを見る
英語では、二つの文字がまとまって一つの音に関わる場合があります。文字数だけで音の数を決めません。
確認3
初めて見る単語に出会ったとき、「すぐ丸暗記する」より先にできることを二つ答えてください。
答えを見る
例として、左から文字の並びを見る、まとまりとして見る文字を探す、学んだ文字と音の規則を試す、文の意味に合うか確かめる、などがあります。
まとめと次の一歩
英単語は、文字名を並べるのではなく、文字と音の関係を手がかりに読みます。英語に合った読み方を知れば、初めて見る単語にも考えて向き合えます。
次は、この関係を身につけるための「見る・聞く・まねる・確かめる」という練習手順を使います。
クイズと理解チェックは、アプリで挑戦できます。