LESSON 01

文字どおりに聞こえない英語

知っている語が聞こえない理由を見つけよう

書き言葉の語境界と連続音声の違いを説明する

知っている語が聞こえない理由を見つけよう

このレッスンの役割

前のコースでは、一つ一つの英語らしい音や文のリズムを学びました。ここからは、その音が会話の中でつながったり、弱くなったりするときの聞き方を学びます。

目標は、「知らない単語だから聞こえない」のか、「知っている単語の音が会話で変化したから聞こえない」のかを分けて考えられることです。ここでは変化の名前を暗記せず、まず原因の存在に気づきます。

例で見つけよう

英文では単語の間に空白があります。しかし、話すときに毎回そこで止まるわけではありません。

書かれた形 会話で起こりうること 聞くときの考え方
Can I help you? Can と I がつながる 知っている語へ戻せないか考える
Pick it up. 語末と次の語頭がつながる 一まとまりでも語数を予想する
I can swim. can が弱くなる 意味の中心ではない語も候補にする

音が変化するのは、話し手が間違えているからではありません。意味をまとまりで伝える連続した発話では自然に起こります。最初から全部の音を取ろうとせず、場面、意味の中心、知っている表現の順に手がかりを集めます。

よくある間違い

聞こえなかった瞬間に「単語不足」と決めつけると、知っている語まで覚え直してしまいます。文字を見れば意味が分かるのに音だけで分からない場合は、音の変化や語境界が原因かもしれません。

また、速く話すことが自然な英語の目標ではありません。はっきり伝わる範囲でつながりを理解することが先です。

自分で確かめよう

確認1:文字なら分かる表現が音では分からないとき、何を疑いますか語彙だけでなく、音のつながり・弱まり・語境界の変化を疑います。
確認2:自然な英語とは、とにかく速い英語ですかいいえ。意味が伝わり、まとまりが保たれた英語です。速さそのものが目標ではありません。
確認3:最初の聞き取りで集める手がかりは何ですか場面、意味の中心、知っている表現です。

まとめと次の一歩

「知っている語の別の聞こえ方」があると気づけば、聞き取りは単語暗記だけの問題ではなくなります。次は、書かれた空白と音の切れ目が同じとは限らないことを確かめます。

クイズと理解チェックは、アプリで挑戦できます。

学習設計の参考

連続音声では linking、weak forms、elision などが起こりうるという整理は、British Council の Connected speech 解説を参考にしています。