知っている語が聞こえない理由を見つけよう
このレッスンの役割
前のコースでは、一つ一つの英語らしい音や文のリズムを学びました。ここからは、その音が会話の中でつながったり、弱くなったりするときの聞き方を学びます。
目標は、「知らない単語だから聞こえない」のか、「知っている単語の音が会話で変化したから聞こえない」のかを分けて考えられることです。ここでは変化の名前を暗記せず、まず原因の存在に気づきます。
例で見つけよう
英文では単語の間に空白があります。しかし、話すときに毎回そこで止まるわけではありません。
| 書かれた形 | 会話で起こりうること | 聞くときの考え方 |
|---|---|---|
| Can I help you? | Can と I がつながる | 知っている語へ戻せないか考える |
| Pick it up. | 語末と次の語頭がつながる | 一まとまりでも語数を予想する |
| I can swim. | can が弱くなる | 意味の中心ではない語も候補にする |
音が変化するのは、話し手が間違えているからではありません。意味をまとまりで伝える連続した発話では自然に起こります。最初から全部の音を取ろうとせず、場面、意味の中心、知っている表現の順に手がかりを集めます。
よくある間違い
聞こえなかった瞬間に「単語不足」と決めつけると、知っている語まで覚え直してしまいます。文字を見れば意味が分かるのに音だけで分からない場合は、音の変化や語境界が原因かもしれません。
また、速く話すことが自然な英語の目標ではありません。はっきり伝わる範囲でつながりを理解することが先です。
自分で確かめよう
確認1:文字なら分かる表現が音では分からないとき、何を疑いますか
語彙だけでなく、音のつながり・弱まり・語境界の変化を疑います。確認2:自然な英語とは、とにかく速い英語ですか
いいえ。意味が伝わり、まとまりが保たれた英語です。速さそのものが目標ではありません。確認3:最初の聞き取りで集める手がかりは何ですか
場面、意味の中心、知っている表現です。まとめと次の一歩
「知っている語の別の聞こえ方」があると気づけば、聞き取りは単語暗記だけの問題ではなくなります。次は、書かれた空白と音の切れ目が同じとは限らないことを確かめます。
クイズと理解チェックは、アプリで挑戦できます。
学習設計の参考
連続音声では linking、weak forms、elision などが起こりうるという整理は、British Council の Connected speech 解説を参考にしています。