長文中の不定詞・動名詞を根拠箇所から読もう
このレッスンの役割と目標
これまでは主に一文の中で形や役割を判断しました。長文では、その句が表す目的、原因、結果、選択理由を、前後の出来事と結び付けます。
目標は、下線部の訳だけで答えず、「本文のこの表現が根拠」と示しながら説明できることです。
一文の構造と前後の文脈を往復する
下線文だけで一度構造を取った後、前後へ戻ります。目的なら、その前に行動があり、後ろに達成したい内容があるはずです。動名詞が経験や習慣を表すなら、頻度や感想を示す語が周辺に現れることがあります。
例題:目的を本文の流れから確定する
Yui wanted to speak more confidently. She started recording her voice every night. She listened to each recording to find sounds that were difficult for her. After a month, she noticed that her pronunciation was clearer.
to find soundsは、listenedの目的を表します。根拠は「毎晩録音を始めた」という前文と、「一か月後に発音が明瞭になった」という結果です。単に「音を見つけるため」と訳すだけでなく、録音を聞いた目的だと結び付けます。
recording her voiceはstartedの後ろで始めた行動を表す動名詞句です。to speak more confidentlyはwantedの内容です。同じ段落の形をすべて同じ用法にはしません。
根拠の強さを比べる
| 根拠 | 強さ | 理由 |
|---|---|---|
| 下線部の訳だけ | 弱い | 前後との関係を示していない |
| 左の動詞だけ | 中程度 | 文法上の形は説明できる |
| 前後の行動・目的・結果 | 強い | 文法と文章内容の両方を説明できる |
設問が「なぜ」「何のため」と聞くときは、句の日本語訳に加え、目的につながる行動を答えます。選択肢問題でも、選んだ根拠の語句へ線を引きます。
長い文の中では範囲を囲む
Tom enjoys [learning new words [by reading stories [to understand other cultures]]].
中心動詞はenjoysです。大きな目的語はlearningから文末までの動名詞句です。その内部に、方法を表すby readingと、目的を表すto understandがあります。最も内側から役割を決めると、範囲の取り違えを防げます。
よくある間違い
下線文だけで答えると、誰の目的か、どの行動の目的かを誤ります。最低でも前後一文ずつ確認します。
自然な日本語訳を根拠として提出しないでください。本文中の行動、接続語、結果を示す語句を選びます。
toをすべて目的、-ingをすべて進行形と決めないでください。中心動詞と句の接続先を一つずつ調べます。
自分で確かめよう
確認1:例文のYuiが録音を聞いた目的は何ですか。
自分にとって難しい音を見つけるためです。`listened to each recording to find sounds that were difficult for her`が直接の根拠です。確認2:started recordingのrecordingは進行形ですか。
いいえ。startedの目的語となり、「録音することを始めた」と表す動名詞です。確認3:長文でto不定詞の役割を判断する最初の作業は何ですか。
下線文の中心動詞を見つけ、to不定詞句の範囲と接続先を取ります。その後で前後の文脈と照合します。確認4:強い根拠とはどのようなものですか。
左の語との文法関係だけでなく、前後の行動、目的、原因、結果と答えを結び付ける本文中の表現です。まとめと次の一歩
長文では、下線文の骨格と句の役割を取り、前後の目的・原因・結果へ往復します。答えと本文中の根拠を一組にすれば、訳の感覚だけに頼らず読めます。
次は、読み取った意味を自分の短い英文へ移す条件英作文に進みます。
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