反対や迷いを丁寧に伝えよう
このレッスンの役割と目標
前のレッスンでは、相手の意見に賛成する表現を選びました。しかし、会話では考えが違うこともあります。反対すること自体が失礼なのではなく、相手ではなく「考えの内容」に違いを示すことが大切です。
目標は、確かな反対と、まだ判断できない迷いを分け、短いクッション表現を使って丁寧に返すことです。
例でつかむ:人ではなく考えに向けて言おう
次の二つを比べます。
You are wrong. I don't think that plan will work.
一つ目は相手そのものを「間違っている」と評価します。二つ目は計画がうまくいくかという内容へ、自分の判断を示します。話し合いでは二つ目の方が、次の説明につながります。
| 自分の状態 | 使える入口 | 例 |
|---|---|---|
| 反対の考えがある | I don't think ... |
I don't think it is safe. |
| まだ納得できない | I'm not sure ... |
I'm not sure that's the best way. |
| 見方が違う | I see it differently. |
I see it differently. We need more time. |
| やわらかく切り出す | I understand, but ... |
I understand, but it may cost too much. |
I'm not sure. は「知識がなく分からない」だけでなく、相手の提案へやわらかく疑問を示す働きもあります。
否定はI don't thinkの中へ置こう
日本語の「〜ではないと思う」につられて、I think it isn't ... と作ることがあります。意味は通じますが、日常的な意見では否定を前へ出す I don't think it is ... がよく使われます。
I don't think online classes are easy for everyone.
この形なら「私はそうは思わない」と自分の判断として示せます。相手を直接攻撃していません。
丁寧さだけでなく内容も返そう
I'm not sure. だけでは、何が気になるか分からないことがあります。可能なら一つ焦点を加えます。
A: We can finish the project in one day. B: I'm not sure. We have a lot of pictures to edit.
Bは迷いを示し、その原因となる情報を一つ加えています。詳しい理由の組み立ては次のセクションで扱いますが、ここでは「反対の対象を明確にする」ことが目的です。
よくある間違い
I think not. をすべての反対に使うと、不自然または強く響くことがあります。基本は I don't think + 文 です。
また、You are wrong. や That's a bad idea. だけで終えると、相手への評価のように聞こえやすくなります。I don't think ... や I'm not sure ... を入口にし、自分の見方として伝えます。
自分で確かめよう
確認1:「その方法が一番速いとは思わない」を丁寧に言うならどうなりますか
`I don't think that way is the fastest.` と言えます。自分の判断として否定しています。確認2:まだ判断できず迷っているとき、強い反対のI disagreeは必ず必要ですか
いいえ。`I'm not sure.` を使うと、保留や疑問をやわらかく示せます。確認3:反対の後に何を一つ加えると会話が進みやすいですか
気になる点、別の見方、理由、代案のどれか一つです。まず反対の対象を明確にします。まとめと次の一歩
反対は相手ではなく考えの内容へ向け、I don't think ... や I'm not sure ... で自分の見方として伝えます。次は、相手の一部を認めたうえで異なる考えへつなぐ「一部賛成」を学びます。
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