場面と会話の目的から全体の意味を推測しよう
このレッスンの役割と目標
前のレッスンで、慣用表現の固定部分と入れ替え部分を見つけました。今回は辞書を開く前に、前後の場面と会話の目的から全体の意味候補を選びます。
目標は、一つの単語だけで推測せず、出来事・話者の目的・相手の反応という三つの証拠を使うことです。
例でつかむ:会話を証拠の地図にしよう
三つの証拠で推測する
A: I broke your pen. I'm sorry. B: Never mind. I have another one.
- 出来事:AがBのペンを壊した
- Bの目的:Aの心配や謝罪を軽くする
- 次の発言:別のペンがあると説明する
したがって Never mind. は「気にしないで」「大丈夫」に近いと推測できます。
別の例です。
A: I didn't pass the test. B: That's too bad. You studied hard.
BはAを悪い人だと評価していません。失敗の知らせを受け、残念だと共感しています。後ろの You studied hard. も、責めるのではなく気づかう読みを支えます。
候補を一つに急いで決めない
It depends.
この一文だけでは「何によるのか」が分かりません。
A: Is this route faster? B: It depends. It is faster when the road is not crowded.
後ろに条件が続くため、「場合による」という意味だと確認できます。証拠が少ないときは候補を保留し、次の文を読みます。
辞書や注釈で最後に確認する
場面からの推測は、でたらめな当てではありません。ただし推測だけで意味を断定しないことも大切です。
- まとまりを見つける
- 三つの証拠で候補を作る
- 辞書・注釈・音声で意味と使い方を確認する
- 元の会話へ戻して自然か確かめる
よくある間違い
bad や mind など目立つ一語だけで全体を決めることがあります。一語の意味が正しくても、会話での働きが違う場合があります。
また、自分の最初の予想に合う証拠だけを見ることがあります。相手の次の反応と矛盾するなら、候補を修正します。
自分で確かめよう
確認1:意味推測に使う三つの証拠は何ですか
前後で起きた出来事、話者の目的、相手の反応です。確認2:That's too bad.は相手を「悪い」と評価する表現ですか
残念な知らせへの共感として使われることが多い表現です。場面と後続発言で確認します。確認3:推測した後に何をしますか
辞書・注釈などで意味と型を確認し、元の会話へ戻して自然か確かめます。まとめと次の一歩
慣用表現の全体意味は、出来事・話者の目的・相手の反応から候補を作り、最後に確認します。次は、手渡し・共感・賛成・別れで使う決まり表現を場面と結びつけます。
クイズと理解チェックは、アプリで挑戦できます。