LESSON 01

直訳しにくい慣用表現

直訳しにくい表現を入試会話と読解で使い切ろう

会話文・読解・並べ替え・短い応答でまとまりを見つけ、場面から意味を選び、型を保って使う

直訳しにくい表現を入試会話と読解で使い切ろう

このレッスンの役割と目標

このセクションでは、慣用表現の候補を見つけ、境界を決め、場面から意味を推測し、型を保って使いました。最後は、初めて見る入試会話・読解・並べ替え・短い応答で統合します。

目標は、一語の訳に飛びつかず、「まとまり→場面→全体意味→型→前後確認」の順で解き、間違えた場合は原因まで診断できることです。

例でつかむ:五手順で初見表現へ向き合おう

  1. 直訳が場面と合わない部分を見つける
  2. 固定部分と入れ替え部分の境界を決める
  3. 出来事・話者の目的・相手の反応から意味候補を作る
  4. 選択肢・辞書・注釈で意味と型を確認する
  5. 元の会話へ戻し、次の反応まで自然か読む

会話文の空所

A: Could I use your pen? B: Sure. (    ) A: Thanks.

Bが物を渡し、Aが感謝しています。答えは Here you are. が自然です。Here の場所の意味だけでなく、手渡し→感謝という会話の組を使います。

A: Do you always walk to school? B: (    ) I take the bus when it rains.

いつも歩くかは天候という条件によるため、It depends. が合います。後ろの文が条件を説明しています。

読解では表現の前後を証拠にする

At first, Yuki did not enjoy speaking English. She worried about every mistake. After she joined the speech club, however, she became more confident.

At first は最初の状態、After ...however は後の変化を示します。「一番に」と手順の意味で読むと、段落全体の変化が説明できません。

並べ替えは固定部分から作る

語句:care / my / take / of / please / plants

まず take care of を固定部分として作り、対象 my plants を続けます。

Please take care of my plants.

語句を一つずつ日本語順に並べず、まとまりを先に確保します。

短い応答では次の一文まで考える

A: I lost the game today. B: That's too bad. You practiced very hard.

共感表現の後ろに、相手を気づかう一文を続けています。表現を言えただけで終わらず、会話の目的が続いているか確かめます。

弱点から戻る地図

つまずき 戻るレッスン
慣用表現の候補に気づかない 880
まとまりの範囲がずれる 881
場面から意味を選べない 882
社会的な応答を選べない 883
会話管理表現が混ざる 884
談話表現の流れが読めない 885
日常表現の型が崩れる 886
見れば分かるが思い出せない 887
誤りの原因を特定できない 888

よくある間違い

知っている一語を見つけて、文脈を読まずに選択肢を決めることがあります。慣用表現では、その一語の意味が全体の働きと一致しない場合があります。

また、練習した表現一覧だけを言えても、初めての人物・話題・位置で選べなければ定着途中です。会話順や場面を変え、五手順を再現できるか確かめます。

自分で確かめよう

確認1:直訳が場面に合わないとき、最初に何を探しますか数語で一つの意味を作るまとまりの候補と、その境界を探します。
確認2:意味候補を作る三つの証拠は何ですか出来事、話者の目的、相手の反応です。
確認3:並べ替えでtake care ofが含まれる場合、何から作りますか`take care of` という固定部分を先に作り、その後ろへ対象を置きます。
確認4:誤答したときに「暗記不足」以外で診断する四分類は何ですか直訳・境界・場面・型です。

まとめと次の一歩

直訳しにくい表現は、まとまりを見つけ、場面から意味を選び、固定の型で使います。誤りも直訳・境界・場面・型に分けて直せます。次のセクションでは、意味が近い複数の表現を条件によって使い分けます。

クイズと理解チェックは、アプリで挑戦できます。