LESSON 01

入試で使う語のまとまり総合確認

長文でまとまりと接続関係を選び取ろう

設問に必要なコロケーション、固定表現、時・理由・比較・接続関係を長文から選び取る

長文でまとまりと接続関係を選び取ろう

このレッスンの役割と目標

前のレッスンでは、語のまとまりの技能を5つのエリアに整理しました。今回はその地図を長文読解で使います。

目標は、設問が求める情報を先に決め、コロケーションや固定表現の内部を保ちながら、時・理由・比較・対比など必要な関係を長文から選び取ることです。

このレッスンは「全文をきれいな日本語に訳す」練習ではありません。設問とつながるまとまりに根拠を絞る練習です。

例でつかむ:設問が読み方を決める

Many students in Midori Town used to go to school by car. Last spring, the town started a bicycle-sharing program near the station. At first, only a few students used it because they did not know how the system worked. However, the school made a short video to explain it. As a result, more students began to use the bicycles, and traffic near the school decreased.

次の二つの設問では、探すまとまりが違います。

設問 先に注目する表現 必要な根拠
Why did only a few students use it at first? because they did not know how the system worked
What happened after the school made the video? As a result 利用者が増え、交通量が減った

設問が理由を聞いていれば、because のまとまりを探します。結果を聞いていれば、As a result の後ろを確かめます。本文は同じでも、設問によって読みの精度を上げる場所が変わります。

長文での四手順

  1. 設問の疑問詞と中心語を見る
  2. 本文で同じ話題のまとまりを探す
  3. その前後の接続表現から関係を確かめる
  4. 選択肢を、単語の一致ではなく本文の関係と照合する
設問から長文の根拠へ絞り込む流れ 設問、話題のまとまり、接続関係、根拠の四つの箱が矢印でつながっている。 設問Why? What happened? 話題のまとまり同じ人・出来事 接続関係理由・結果 根拠本文と照合

キーワードが同じでも正解とは限らない

選択肢に videostudents など本文と同じ語があると、内容を確かめず選びたくなります。しかし、入試では本文の語を使った誤答も作られます。

例えば「生徒が動画を作った」という選択肢は studentsvideo を含みますが、本文で動画を作ったのは the school です。語の一致ではなく、「誰が何をした」というまとまり全体を照合します。

よくある間違い

文章の最初から全語を訳し、分からない語が出たらそこで止まることがあります。まず設問が必要とする情報と関係を把握し、必要なまとまりを優先します。

また、設問と同じ単語だけを探し、その文だけで答えることがあります。指示語や接続語があれば、前後のまとまりまで確かめます。

自分で確かめよう

確認1:長文を読む前に設問で確かめるものは何ですか誰・何・時・場所・理由・結果など、設問が求める情報の種類です。
確認2:本文と同じ単語を含む選択肢は正解ですか必ずしも正解ではありません。主語、動作、時、理由など、まとまり全体の関係を本文と照合します。
確認3:本文の `However` は後ろにどんな変化を予告していますか初めは利用者が少なかった状態と対比される、良い方向の変化を予告しています。

まとめと次の一歩

長文では、設問を読み方の入り口にし、必要なまとまりと接続関係を選び取ります。次は会話文で、同じ単語ではなく、質問・応答・気持ちなどの「発話の役割」を手がかりに選択肢を判断します。

クイズと理解チェックは、アプリで挑戦できます。