LESSON 01

直訳しにくい慣用表現

慣用表現のまとまりの境界を決めよう

語順・応答単位・固定部分と入替部分を手がかりに、意味を一緒に取る範囲を決める

慣用表現のまとまりの境界を決めよう

このレッスンの役割と目標

前のレッスンでは、直訳と場面がぶつかる箇所を見つけました。今回は、その表現がどこから始まり、どこで終わるかを決めます。

目標は、語順の固定、応答としてのまとまり、固定部分と入れ替え部分を手がかりに、意味を一緒に取る範囲を選べることです。

例でつかむ:短すぎても長すぎても意味が崩れる

Please take care of my dog this weekend.

take だけを取ると「取る」、care だけなら「世話・注意」となり、頼んでいる行動が分かりません。take care of + 人・物 まで見ると「〜の世話をする」という一つの型になります。

一方、take care of my dog this weekend 全体を固定表現として暗記すると、犬や週末を別の内容へ入れ替えられなくなります。

部分 役割
take care of 固定する中心
my dog 世話をする対象を入れる場所
this weekend いつかを加える自由な情報

境界を決める三つの手がかり

  1. 語を抜いたり順番を変えたりすると全体意味が消えるか
  2. 会話で一つの応答として働いているか
  3. どこが固定され、どこを別の語へ入れ替えられるか

A: Let's meet at ten. B: Sounds good to me.

中心は Sounds good. または Sounds good to me. です。to me は「私には」を加えますが、提案への賛成という中心は Sounds good にあります。

スラッシュで意味の単位を見よう

初めて読む文では、仮の境界を付けます。

By the way / did you finish / the science report?

By the way は話題を変える合図、did you finish は質問の骨格、the science report は目的語です。way did のように文法上関係のない部分を一緒にしません。

別の語へ入れ替えて確かめる方法も有効です。

take care of my dog take care of your little brother take care of these plants

変わらない take care of が固定部分だと分かります。

よくある間違い

一つの単語だけを境界にすると、全体意味を失います。in timetime だけで「時間」と読むと、「間に合って」という働きが見えません。

反対に、文全体を一つの表現として暗記すると応用できません。固定部分、入れ替え部分、自由に付け足した情報を分けます。

自分で確かめよう

確認1:take care of my catの固定部分と入れ替え部分は何ですか固定部分は `take care of`、入れ替え部分は `my cat` です。
確認2:文全体を一つの慣用表現として覚える問題は何ですか人・物・時などを入れ替えて、新しい場面へ使えなくなります。
確認3:まとまりの境界を確かめる方法を一つ挙げてください語を入れ替えて固定部分を探す、応答として一つに働く範囲を見る、語順を変えると意味が消えるか試すなどです。

まとめと次の一歩

慣用表現は、固定する中心と入れ替えられる部分に分けます。短すぎる直訳と長すぎる丸暗記を避けましょう。次は、そのまとまりが場面で何をしているかから全体意味を推測します。

クイズと理解チェックは、アプリで挑戦できます。