LESSON 01

直訳しにくい慣用表現

by the way・at first・in factを流れから読もう

話題転換、初めの状態、予想を補う事実を示す固定表現を段落の流れから解釈する

by the way・at first・in factを流れから読もう

このレッスンの役割と目標

前のレッスンでは、I see. などが会話をどう動かすかを学びました。今回は、文の内容だけでなく、話題や説明の流れを案内する固定表現を読みます。

目標は、by the wayat firstin fact を一語ずつ訳さず、前後の情報がどう変化したかから役割を判断することです。

例でつかむ:三つの表現は流れを案内する

表現 流れでの役割 後ろに来る内容
By the way, 関連する別の話題へ移る 思い出した質問・連絡
At first, 初めの状態を示す 後で変化したこと
In fact, 事実を補い、予想を修正・強化する より具体的・意外な事実

The new library is very comfortable. By the way, have you returned your book?

図書館という関連は残しつつ、「新しい図書館の感想」から「本の返却」へ話題を移しています。

At firstは変化と一組

At first, I was nervous about speaking English. After a few weeks, I began to enjoy it.

At first は「最初の状態」を示すため、後ろに変化があると自然です。単に一番目の手順を示す First, とは役割が異なります。

表現 主な意味
First, open the file. 手順の第一段階
At first, the file looked difficult. 初めの状態。その後に変化がある

In factは前の理解を調整する

Ken looks quiet. In fact, he talks a lot with his close friends.

外からの印象に対し、実際の事実を加えて理解を修正しています。

The park is popular. In fact, more than 500 people visit it every weekend.

こちらは具体的な数字を加え、「人気」という主張を強くしています。必ず反対内容になるわけではありません。前の内容を事実で補う働きが中心です。

読む三手順

  1. 表現の前で何を話していたか短く言う
  2. 後ろで話題・時点・事実のどれが変わったか見る
  3. 話題転換・初めの状態・事実補足から役割を選ぶ

表現だけをカードで覚えるより、前後二文を一緒に読み、流れを声に出して説明すると定着します。

よくある間違い

way を「道」、first を「一番」、fact を「事実」と訳しただけで、文中の働きを考えないことがあります。個々の語の意味が分かっても、流れは説明できません。

また、At first を手順の最初へ機械的に使う間違いがあります。後で状態が変化するなら At first、作業の第一段階なら First が基本です。

自分で確かめよう

確認1:関連する別の質問へ話題を移す表現は何ですか`By the way,` です。完全に無関係な話を突然始めるというより、会話の横道へ移る合図です。
確認2:`At first, I didn't like the class. Now it is my favorite.` はどんな流れですか初めは好きでなかった状態から、現在は一番好きという状態への変化です。
確認3:In factの後ろには必ず反対内容が来ますかいいえ。前の内容を修正することも、具体的な事実で強めることもあります。

まとめと次の一歩

By the way は話題転換、At first は後で変わる初期状態、In fact は事実による補足です。前後の流れを一組で読みましょう。次は、日常行動の決まり表現を、場面・意味・型で使います。

クイズと理解チェックは、アプリで挑戦できます。