未知のまとまりの意味を文脈と型から推測しよう
このレッスンの役割と目標
入試の長文やリスニングでは、知らない単語や表現が一つ出ただけで止まるわけにはいきません。ここでは、未知のまとまりを無視するのでも、勘で一つの意味に決めるのでもなく、周りの証拠から候補を作ります。
目標は、未知表現の文中の役割、場面、接続関係、前後の人の反応から意味候補を作り、必要に応じて辞書や注釈で確認することです。
例でつかむ:五つの証拠を集める
| 証拠 | 見るポイント |
|---|---|
| 文中の役割 | 動作、人・物、様子、つなぎのどれか |
| 場面 | 学校、家、買い物、旅行などのどこか |
| 接続関係 | 対比、理由、例、結果のどれか |
| 前後の言い換え | 易しい説明や具体例が続いていないか |
| 反応・結果 | その後、人が喜んだか困ったか、何が起きたか |
例:未知の句動詞を推測する
We were ready to leave, but the bus broke down. We had to wait for another bus.
broke down を知らないとします。
the busが主語、broke downは起きたことbutがあるので、出発準備完了と逆方向の出来事- 次に別のバスを待った
これらから、「バスに問題が起き、乗れなくなった」方向の意味と推測できます。この文脈では「故障する」が合います。
例:人の反応から気持ちを推測する
Mei was on cloud nine when she heard the news. She smiled all day and told everyone about it.
on cloud nine を直訳しても、この文での意味は分かりにくいでしょう。しかし、主語は人で、後ろに「一日中笑顔だった」「皆に知らせた」という反応があります。そこから「とてもうれしい」状態と推測できます。
このように、慳用表現は構成単語の訳より、主語の表情、次の行動、会話相手の反応が強い証拠になります。
候補の精度は問題の目的に合わせる
内容一致問題では、「乗れなくなる問題が起き、別のバスを待った」と分かれば解けることがあります。英作文で break down を使うなら、辞書で他の意味、主語の種類、活用、例文まで確かめる必要があります。
推測後の確認順序
- 自分の候補を「動かなくなる方向」などと仮置きする
- 文全体に戻し、後の出来事と矛盾しないか見る
- 問題を解くのに細かい語義が必要か判断する
- 必要なら辞書・注釈・スクリプトで検証する
よくある間違い
未知のまとまりの中に知っている単語が一つあると、その意味だけで全体を決めることがあります。give up を give から「与える」とすると文脈に合いません。まとまり全体の役割を見ます。
また、文脈から合わせた意味を、その表現の唯一の語義として覚えることがあります。推測はその文脈での候補であり、必要なときは辞書で確かめます。
自分で確かめよう
確認1:未知表現を推測するとき、単語一つの訳だけで決めますか
いいえ。文中の役割、場面、接続関係、前後の言い換え、反応や結果を組み合わせます。確認2:推測が合っていそうなら、辞書での確認は不要ですか
問題の大枠をつかむだけなら不要なこともありますが、自分で使うときや正確な語義が必要なときは確認します。確認3:`It was freezing, so Aya put on two coats.` の `freezing` はどんな方向と推測できますか
`so` の後にコートを2枚着たので、とても寒い方向と推測できます。まとめと次の一歩
未知のまとまりは、文中の役割、場面、接続関係、前後の反応から意味候補を作れます。候補は文脈で検査し、必要な精度に応じて辞書や注釈で確定します。次は、読み聞きが止まったとき、原因を5種類に分けて戻る場所を決めます。
クイズと理解チェックは、アプリで挑戦できます。