接続の向きと段落のずれを診断しよう
このレッスンの役割と目標
前のレッスンでは、必要な接続表現だけで短い段落を作りました。ここでは、読みづらい段落を見たときに「英語が苦手」で終わらず、流れが切れた場所と原因を特定します。
目標は、関係・形と位置・指示対象・情報順序の四点から、最初のずれを見つけて修正することです。
例でつかむ:四つの診断窓
| 診断窓 | 確かめる問い | よくある問題 |
|---|---|---|
| 関係 | 追加・対比・結果などの選択は合うか | 反対内容をandでつなぐ |
| 形と位置 | 接続語の文法上の置き方は合うか | howeverをコンマだけで文へつなぐ |
| 指示対象 | it / this / theyが何を指すか明確か | 候補が二つ以上ある |
| 情報順序 | 読者が前の情報から次へ進めるか | 結果を示した後で無関係な話題へ飛ぶ |
最初に切れた場所を見つけよう
Our town has a new bus. However, it is easy to use. It stops near the station. This is popular.
一文ずつ診断します。
- 新しいバスがある
- 使いやすいという同じ方向の利点なのに
Howeverで対比している - 駅の近くに停まることは使いやすさを具体化している
Thisがバス、停留所、使いやすさのどれか曖昧
修正例:
Our town has a new bus, and it is easy to use. For example, it stops near the station. The new service is popular with students.
最初のずれは接続関係、次は指示対象でした。順に直すと流れが見えます。
文法的に正しくても流れは切れる
I like our library. The weather was rainy yesterday. It has many science books.
各文は文法的に作れていますが、二文目が図書館の話から離れています。削除するか、図書館へ行った場面との関係を明示します。
It was rainy yesterday, so I studied in our library. It has many science books that helped me with my project.
同じ情報でも、原因結果と指示対象を示せば流れが生まれます。
修正は難しい表現への交換ではない
and を moreover に、but を nevertheless に変えるだけでは、関係の選択が間違っていれば直りません。まず基本語で正しい関係を作ります。
戻り先も原因で決めます。also の位置なら871、対比なら872、原因結果なら873、時と条件なら875へ戻ります。
よくある間違い
文法チェックだけで段落の評価を終えることがあります。段落では、文同士の意味関係と指示対象も同じくらい重要です。
また、一つの問題を見つけると段落全体を書き直しがちです。最初に切れた一か所を直し、その後を読み直すと、必要な修正だけを行えます。
自分で確かめよう
確認1:反対方向の二文をandでつないだ場合、どの診断窓を使いますか
関係の診断です。対比なら `but` や `However,` が候補になります。確認2:`This is useful.` のThisが二つの候補を指せる場合、何の問題ですか
指示対象の問題です。具体的な名詞へ戻すと明確になります。確認3:難しい接続語に交換すれば流れの問題は直りますか
必ずしも直りません。先に二文の関係、形と位置、指示対象、情報順序を点検します。まとめと次の一歩
段落のずれは、関係・形と位置・指示対象・情報順序に分けて診断できます。最初に切れた場所から一つずつ直しましょう。次は初めて見る入試問題で接続表現を統合します。
クイズと理解チェックは、アプリで挑戦できます。