LESSON 01

文をつなぐ表現

接続の向きと段落のずれを診断しよう

関係の選択、接続語の形・位置、指示対象、情報順序のどこで段落が切れたか分類して修正する

接続の向きと段落のずれを診断しよう

このレッスンの役割と目標

前のレッスンでは、必要な接続表現だけで短い段落を作りました。ここでは、読みづらい段落を見たときに「英語が苦手」で終わらず、流れが切れた場所と原因を特定します。

目標は、関係・形と位置・指示対象・情報順序の四点から、最初のずれを見つけて修正することです。

例でつかむ:四つの診断窓

診断窓 確かめる問い よくある問題
関係 追加・対比・結果などの選択は合うか 反対内容をandでつなぐ
形と位置 接続語の文法上の置き方は合うか howeverをコンマだけで文へつなぐ
指示対象 it / this / theyが何を指すか明確か 候補が二つ以上ある
情報順序 読者が前の情報から次へ進めるか 結果を示した後で無関係な話題へ飛ぶ

最初に切れた場所を見つけよう

Our town has a new bus. However, it is easy to use. It stops near the station. This is popular.

一文ずつ診断します。

  1. 新しいバスがある
  2. 使いやすいという同じ方向の利点なのに However で対比している
  3. 駅の近くに停まることは使いやすさを具体化している
  4. This がバス、停留所、使いやすさのどれか曖昧

修正例:

Our town has a new bus, and it is easy to use. For example, it stops near the station. The new service is popular with students.

最初のずれは接続関係、次は指示対象でした。順に直すと流れが見えます。

文法的に正しくても流れは切れる

I like our library. The weather was rainy yesterday. It has many science books.

各文は文法的に作れていますが、二文目が図書館の話から離れています。削除するか、図書館へ行った場面との関係を明示します。

It was rainy yesterday, so I studied in our library. It has many science books that helped me with my project.

同じ情報でも、原因結果と指示対象を示せば流れが生まれます。

修正は難しい表現への交換ではない

andmoreover に、butnevertheless に変えるだけでは、関係の選択が間違っていれば直りません。まず基本語で正しい関係を作ります。

戻り先も原因で決めます。also の位置なら871、対比なら872、原因結果なら873、時と条件なら875へ戻ります。

よくある間違い

文法チェックだけで段落の評価を終えることがあります。段落では、文同士の意味関係と指示対象も同じくらい重要です。

また、一つの問題を見つけると段落全体を書き直しがちです。最初に切れた一か所を直し、その後を読み直すと、必要な修正だけを行えます。

自分で確かめよう

確認1:反対方向の二文をandでつないだ場合、どの診断窓を使いますか関係の診断です。対比なら `but` や `However,` が候補になります。
確認2:`This is useful.` のThisが二つの候補を指せる場合、何の問題ですか指示対象の問題です。具体的な名詞へ戻すと明確になります。
確認3:難しい接続語に交換すれば流れの問題は直りますか必ずしも直りません。先に二文の関係、形と位置、指示対象、情報順序を点検します。

まとめと次の一歩

段落のずれは、関係・形と位置・指示対象・情報順序に分けて診断できます。最初に切れた場所から一つずつ直しましょう。次は初めて見る入試問題で接続表現を統合します。

クイズと理解チェックは、アプリで挑戦できます。