LESSON 01

動作を見る向きを変えよう

動作を受けるものを文の主役にしよう

受け手を主語位置へ移し、受け身の意味の骨組みを作る

動作を受けるものを文の主役にしよう

このレッスンの役割と目標

前のレッスンでは、出来事を「する人・動作・受けるもの」の三役に分けました。ここでは、その三役を変えずに、動作を受けるものへカメラを向けます。

目標は、受けるものを文の主役にするときも、誰が何をした出来事なのかを保てることです。be動詞や過去分詞の詳しい作り方は、次のセクションで学びます。

おすすめの学び方

まず出来事を絵にし、次に「今日はどちらを主役に紹介したいか」を決めましょう。語順だけを動かすのではなく、意味から考えるのがこつです。

主役とは文の出発点

A storm damaged the roof. は、嵐から話を始めています。

出来事の役 中身
するもの a storm
動作 damaged
受けるもの the roof

屋根の被害を説明したいなら、The roof ... から話を始めます。屋根が嵐を壊したのではありません。主役を変えても、矢印の向きは「嵐 → 屋根」のままです。

嵐が屋根に損害を与える出来事と二つの視点 左の嵐から右の屋根へ動作の矢印が進み、上に嵐を主役にする視点、下に屋根を主役にする視点を示す図 a storm するもの damaged the roof 受けるもの 嵐から話す 屋根から話す

例題:学校の記事なら何を主役にする?

出来事は The students cleaned the park. です。

  1. する人はthe students。
  2. 動作はcleaned。
  3. 受けるものはthe park。
  4. 公園の紹介記事なら、話題の中心はthe park。
  5. そこで The park ... から始める視点が自然です。

この段階では、後ろを完全な英文にできなくてもかまいません。「公園を主役にしても、掃除したのは生徒」という意味を守れれば合格です。

主役と動作主は同じとは限らない

受け身で最も大切なのはここです。文頭にある主役が、動作をしたとは限りません。The window ... から始まっても、窓が何かを割ったのではなく、窓が割られる側かもしれません。

よくある間違い

The dog chased the cat. の主役をthe catに変えるとき、猫が犬を追った出来事へ変えてはいけません。主役を変えることと、する人・受けるものを交換することは別です。

また、すべての文を受けるものから始めればよいわけではありません。何を話題の中心にするかによって視点を選びます。

自分で確かめよう

確認1:Mika found the key.で、鍵を主役にすると文は何から始まりますか。`The key ...` から始まります。ただし、見つけた人はMikaのままです。
確認2:A fire destroyed the old house.で主役をthe old houseにしても変わらないことは何ですか。火が古い家を破壊したという出来事の役割と、過去の出来事であることです。
確認3:The cat chased the mouse.をmouse側から見ると、追いかけたのは誰ですか。the catです。視点を変えても、動作をしたものは変わりません。

まとめと次の一歩

受けるものを主役にするとは、その対象から出来事を紹介することです。主役を変えても、する人・動作・受けるものの関係は保ちます。

次は、能動文と受け身の二文が本当に同じ出来事を表しているか、四つの項目で照合します。

クイズと理解チェックは、アプリで挑戦できます。