受け手を主役にする理由を選ぼう
このレッスンの役割と目標
ここまでで、能動と受け身が同じ出来事を異なる主役から表せると分かりました。次に必要なのは、「どちらを使うべきか」を文章の目的から考える力です。
目標は、話題の中心、すでに出ている情報、伝えたい新情報を手掛かりに、受け手を主役にする理由を説明できることです。
おすすめの学び方
一文だけで決めず、その前の文を読みます。「今、何について話している段落か」を丸で囲むと、自然な主役が見えてきます。
文章は同じ話題をつないで進む
次の文章は姫路城について説明しています。
Himeji Castle is one of Japan's famous castles. It was visited by many students last year.
二文目もHimeji Castleを主役にすると、城の話をそのまま続けられます。Many students visited it ... でも出来事は伝わりますが、急にstudentsへカメラが移ります。
受け身が役立つ三つの理由
| 理由 | どんなときか | 例となる話題 |
|---|---|---|
| 話題をつなぐ | 前の文と同じものから話したい | 城、発明品、祭り |
| 受けた変化が重要 | 誰がしたかより結果を伝えたい | 壊れた窓、完成した橋 |
| する人を後で示す | 先に作品などを紹介したい | 絵、歌、建物 |
受け身は「難しく聞こえるから」使うのではなく、読者の注目を案内するために使います。
例題:博物館の紹介文をつなごう
This museum opened in 1990. ( A new exhibition / Many local artists ) ... と続ける場面を考えます。
次に紹介したいのがa new exhibitionなら、それを主役にした受け身の視点が合います。多くの地元芸術家の活動を中心にしたいなら、many local artistsを主役にした能動の視点が合います。
大切なのは、受け身か能動かに絶対の正解があるのではなく、段落の中心に合う方を選ぶことです。
「客観的だから」だけでは説明不足
案内文や説明文で受け身が多いことはあります。しかし、受け身なら必ず客観的、能動なら必ず主観的という決まりではありません。何を主役にして情報を並べるかを説明できることが重要です。
よくある間違い
英文を長く見せるためだけに受け身を使うと、誰が何をしたかが分かりにくくなることがあります。行為者が文章の中心なら、能動文の方が読みやすい場合があります。
また、日本語に「れる・られる」があるだけで決めないでください。それらは可能や尊敬を表すこともあり、英語の受け身とは一致しない場合があります。
自分で確かめよう
確認1:A new bridge is the topic of a paragraph. 次も橋の完成について述べるなら、何を主役にするとつながりやすいですか。
the bridgeです。橋を主役にした受け身の視点が自然です。確認2:サッカー選手の活躍を紹介する段落では、選手とボールのどちらを主役にすることが多いですか。
選手です。選手が何をしたかが話題の中心なので、能動の視点が合いやすいです。確認3:受け身を選ぶ理由として「難しい英文に見えるから」は十分ですか。
いいえ。話題の連続、受けた変化、情報の重要度など、読み手にとっての理由が必要です。まとめと次の一歩
受け身は、受け手を話題の中心に置き、文章の流れを整える選択肢です。前後の文を読み、読者に何を見てほしいかで選びます。
次は、動作をした人が分からない、または書く必要がない受け身を読み解きます。
クイズと理解チェックは、アプリで挑戦できます。