LESSON 01

動作を見る向きを変えよう

動作をした人が不明・不要な場面を読もう

行為者が不明・一般的・文脈上不要なため示されない受け身を解釈する

動作をした人が不明・不要な場面を読もう

このレッスンの役割と目標

前のレッスンでは、話題をつなぐために受け手を主役にする理由を学びました。受け身にはもう一つ大切な働きがあります。動作をした人をあえて書かなくても、必要な情報を伝えられることです。

目標は、行為者が「不明・一般的・文脈上明らか・重要でない」のどれに当たるかを判断し、書かれていない人を勝手に決めずに読めることです。

おすすめの学び方

受け身にbyがないときは、すぐに情報不足だと思わず、「行為者を書く必要があるか」を四つの理由で調べましょう。

行為者を書かない四つの場面

場面 例 読み方
不明 My bike was stolen. 盗んだ人は分からない
一般的 English is spoken in many countries. 話す人々を一人ずつ示さない
明らか The suspect was arrested. 文脈上、警察などと推測できる
重要でない This road was built in 2010. 道路と建設年が中心

by句がないことは、英文が壊れているという意味ではありません。むしろ、不要な情報を省いて中心をはっきりさせています。

例題:案内表示を読もう

The library is closed on Mondays.

この文で大切なのは、月曜日に図書館を利用できないことです。誰が毎週ドアを閉めるかは、利用者に必要な情報ではありません。したがって、特定の行為者を補う必要はありません。

推測と事実を分ける

The window was broken last night. だけでは、誰が壊したか分かりません。風、事故、人など複数の可能性があります。

読解問題では「書かれていないが常識的に考えられること」と「本文から確実に言えること」を分けます。本文に証拠がなければ、特定の人を答えにしてはいけません。

byがない受け身を復元する

意味を確認するときは、仮のsomeoneやpeopleを使えます。

  • My bag was taken. → Someone took my bag.
  • Rice is grown here. → People grow rice here.

これは意味を確かめるための仮置きです。someoneが誰なのかまで分かったことにはなりません。

よくある間違い

すべての受け身にby someoneを付ける必要はありません。分からない人を加えても情報は増えず、文章が重くなることがあります。

反対に、作品の作者が問題の中心ならby句は重要です。省略するかどうかは、行為者の情報価値で決まります。

自分で確かめよう

確認1:My umbrella was stolen at the station.で、盗んだ人は分かりますか。分かりません。本文にない人物を特定してはいけません。
確認2:Japanese is studied in many countries.で、学ぶ人々を一人ずつ示さないのはなぜですか。多くの一般的な学習者を表し、特定の一人が中心ではないからです。
確認3:This painting was painted by my sister.でby my sisterを残す価値は何ですか。誰が描いた作品かが重要な新情報になることです。

まとめと次の一歩

受け身では、行為者が不明・一般的・明らか・重要でないとき、動作をした人を示さないことがあります。書かれていない情報を想像で確定しないことが読解の基本です。

次は、行為者と受け手を取り違えた文を、出来事の図に戻して修正します。

クイズと理解チェックは、アプリで挑戦できます。