一つの出来事を二つのカメラから見よう
このレッスンの役割と目標
前のコースでは、長い文の主節と追加情報を見分けました。今回からは、同じ出来事でも「誰を文の主役にするか」で英文の見え方が変わる受け身を学びます。
目標は、能動文と受け身が別の出来事ではなく、同じ出来事を二つのカメラ位置から表すと説明できることです。形の作り方は次のセクションで扱います。
おすすめの学び方
英文を暗記する前に、出来事を絵にします。動作をする人と、動作を受けるもののどちらへカメラを向けるかを声に出してください。
同じ出来事、違う主役
出来事:Kenが窓を開けた。
- Kenを主役にする:
Ken opened the window. - the windowを主役にする:
The window was opened by Ken.
二文とも、開いた窓は同じで、動作をした人もKenです。違うのは文頭の主役と、読み手が最初に注目する対象です。
なぜ視点を変えるのか
窓の説明を続けている文章なら、窓を文頭に置くと話題がつながります。
This window is very old. It was made in Italy.
「誰が作ったか」より、「この窓がどこで作られたか」が重要です。受け身は、動作を受けるものへ焦点を当てる道具です。
例題:二文が同じ出来事かを確認する
A:Many students use this library.
B:This library is used by many students.
- 動作はuse。
- する人はmany students。
- 受けるものはthis library。
- 三役が同じなので、同じ出来事を別の視点から述べています。
日本語の「れる・られる」だけに頼らない
日本語では「雨に降られた」のような表現もありますが、英語の受け身を判断するときは、動作を受けるものが英文の主語になっているかを見ます。日本語の語尾だけで決めません。
よくある間違い
受け身へ変えると、する人と受けるものを逆の出来事にしてしまうことがあります。視点を変えても、誰が何にその動作をしたかは保ちます。
また、受け身は「過去の文」という意味ではありません。現在・過去・未来の受け身は後で分けて学びます。
自分で確かめよう
確認1:Tom cleaned the room.で動作をした人は誰ですか。
Tomです。動作を受けたものはthe roomです。確認2:The room was cleaned by Tom.は別の掃除の出来事ですか。
いいえ。同じ出来事をroom側から表しています。確認3:学校を紹介する文章でThe school was built in 1990.とする理由は何ですか。
学校を話題の主役にし、建てた人より学校の情報を伝えたいからです。まとめと次の一歩
能動文と受け身は、同じ出来事を「する人」と「受けるもの」の二つのカメラから表します。主役を変えても出来事の役割は保ちます。
次は、出来事を「する人・動作・受けるもの」の三役へ正確に分けます。
クイズと理解チェックは、アプリで挑戦できます。