能動文と受け身で同じ出来事を照合しよう
このレッスンの役割と目標
前のレッスンでは、受けるものを主役にしても出来事の向きを保つと学びました。ここでは、視点の違う二つの表現が同じ出来事かどうかを確かめます。
目標は、「する人・動作・受けるもの・時」の四項目を照合し、意味が変わった箇所を発見できることです。
おすすめの学び方
英文の見た目だけで判断せず、二つの文から四項目の出来事カードを作って横に並べます。一致しない欄が一つでもあれば、同じ出来事ではありません。
四項目の照合表
次の二文を比べます。
Riku opened the door yesterday.
The door was opened by Riku yesterday.
| 照合する項目 | 一つ目の文 | 二つ目の文 | 判定 |
|---|---|---|---|
| する人 | Riku | Riku | 一致 |
| 動作 | open | open | 一致 |
| 受けるもの | the door | the door | 一致 |
| 時 | yesterday、過去 | yesterday、過去 | 一致 |
四項目が一致するので、二文は同じ出来事を別の方向から伝えています。
例題:よく似た二文の違いを見抜こう
Many tourists visit the castle every year.
The castle was visited by many tourists last year.
する人・動作・受けるものは似ています。しかし、every yearは毎年、last yearは昨年だけです。さらに一つ目は習慣、二つ目は過去です。したがって完全に同じ出来事ではありません。
時制を勝手に変えない
視点を変えるとき、過去を現在にしたり、習慣を一回の出来事にしたりしません。英作文では、主語の位置だけに気を取られて時の情報を落とすミスがよく起きます。
短い文でも役割を復元する
This picture was painted by Yui. を読むときも、頭の中では次のように戻せます。
- する人:Yui
- 動作:paint
- 受けるもの:this picture
- 時:過去
これに対応する能動の視点は Yui painted this picture. です。
よくある間違い
The ball was kicked by Sota. を The ball kicked Sota. と結びつけると、ボールが颯太を蹴る出来事になってしまいます。語順ではなく役割を確認してください。
また、byの後ろだけを見て「受けるもの」と判断するのも誤りです。基本的な受け身では、byの後ろは動作をした人・ものを示します。
自分で確かめよう
確認1:Aya uses this computer.とThis computer is used by Aya.は同じ出来事ですか。
はい。する人Aya、動作use、受けるものthis computer、時は現在で一致します。確認2:Ken cleaned the room yesterday.とThe room was cleaned by Ken this morning.は同じ出来事ですか。
いいえ。時がyesterdayとthis morningで異なります。確認3:The song was written by Mei.から、三役を答えてください。
する人Mei、動作write、受けるものthe songです。まとめと次の一歩
同じ出来事かを確かめる鍵は、する人・動作・受けるもの・時の四項目です。視点を変えても、この四項目の中身を勝手に変えません。
次は、同じ出来事をあえて受け手から話す理由を、文章の話題から判断します。
クイズと理解チェックは、アプリで挑戦できます。