LESSON 01

動作を見る向きを変えよう

受け身の視点を選ぶ到達診断に挑戦しよう

初見の出来事で三役を分け、主役にする対象と理由を説明する

受け身の視点を選ぶ到達診断に挑戦しよう

このレッスンの役割と目標

このセクションでは、受け身を単なる語順変換としてではなく、同じ出来事へ別の方向からカメラを向ける表現として学びました。このレッスンは、次の「be動詞+過去分詞」へ進む準備ができたかを確かめる到達診断です。

目標は、初見の場面で三役を分け、主役を選び、行為者を示す必要性まで説明できることです。

診断の使い方

最初は本文を見ずに各課題へ答えます。間違えたら点数だけを気にせず、どの段階で止まったかを確認してください。

  • 三役が分からない → レッスン2へ戻る。
  • 役割が逆になる → レッスン3・7へ戻る。
  • 受け身を使う理由が言えない → レッスン5へ戻る。
  • byのない文で迷う → レッスン6へ戻る。
受け身の視点を選ぶ四段階の診断 出来事の三役、話題の中心、行為者の必要性、意味の照合という四段階を左から右へ進む図 1 三役を分ける 誰が・何を・何に 2 主役を選ぶ 段落の話題は何か 3 行為者を判断 示す必要があるか 4 意味を照合 矢印は同じか 形を作る前に、意味の設計図を完成させる

例題:地域ニュースの主役を決める

出来事は「中学生たちが川の近くで珍しい鳥を見つけた」です。

  1. する人:the junior high school students
  2. 動作:find
  3. 受けるもの:a rare bird
  4. 鳥の発見を知らせる記事なら、a rare birdを主役にする。
  5. 発見した生徒も重要なので、後で行為者として示す価値がある。

「珍しい鳥が見つかった」という受け身の視点が記事の中心に合います。一方、生徒の観察活動を紹介する記事なら、生徒を主役にした能動の視点も自然です。

課題1:出来事を分ける

A local artist designed this poster. を三役と時に分けます。

答えは、する人a local artist、動作design、受けるものthis poster、時は過去です。this posterを主役にしても、この四項目は変わりません。

課題2:段落に合う主役を選ぶ

This temple has a long history. の次に、「多くの観光客が毎年その寺を訪れる」と続けます。

寺の話題を保つなら、the templeを主役にする視点がつながりやすくなります。観光客の行動を中心にする段落なら、many touristsを主役にできます。理由を段落の話題から説明できれば合格です。

課題3:書かれていない行為者を扱う

My bicycle was stolen yesterday. から確実に言えるのは、自転車が盗難という動作を受けたことと、それが昨日だったことです。犯人が誰かは確定できません。

課題4:誤りの矢印を直す

出来事が「Lucy wrote this letter」なのに、Lucy was written by this letter. としたら矢印が逆です。受け身の視点ではthis letterが受け手側の主役、Lucyが行為者側になります。

よくある間違い

日本語に「される」があれば機械的に受け身、英文にbe動詞があれば受け身、と判断することはできません。出来事の役割と、動作を受ける主役が必要です。

また、診断で正解を暗記しても別の場面へ移せません。人・物・時を入れ替えた初見例でも、同じ手順を使えることが到達の条件です。

自分で確かめよう

確認1:The chef cooked this soup.を三役に分けてください。する人the chef、動作cook、受けるものthis soupです。
確認2:製品紹介の段落で製品を主役にする主な理由は何ですか。段落の話題を製品に保ち、読者の注目をその製品へ向けるためです。
確認3:The door was opened.から、開けた人を特定できますか。できません。文脈に証拠がない限り、行為者は不明または示す必要がないと読みます。
確認4:視点を変えるときも保つ四項目は何ですか。する人・動作・受けるもの・時です。

まとめと次の一歩

受け身の土台は、三役を分け、受け手を主役にする理由を考え、出来事の意味を保つことです。ここまで説明できれば、形を学んでも丸暗記になりません。

次のセクションでは、この意味の骨組みにbe動詞と過去分詞を組み合わせ、実際の受け身の文を作ります。

クイズと理解チェックは、アプリで挑戦できます。