比較は二つの対象と一つのものさしから始まる
このレッスンの役割と目標
このセクションでは、比較級の形を覚える前に「何と何を、どの点で比べるか」を学びます。比較の文には、二つ以上の対象と、共通する一つのものさしが必要です。
目標は、比較文を見たときに、対象A、対象B、ものさしを言葉で示せることです。
比較の三つの部品
Ken is taller than Taro.では、KenとTaroが対象で、高さがものさしです。年齢や走る速さは、この文では比べていません。
比較表現を見たら、次の三つを欄外へ書きます。
- A:どちら側を説明しているか。
- B:何と比べているか。
- S:どんな性質や動作をものさしにしているか。
例題:同じ二人でもものさしは変わる
Aya is taller than Mei.ならSは身長です。
Aya runs faster than Mei.ならSは走る速さです。
Aya practices more often than Mei.ならSは練習する頻度です。対象が同じでも、ものさしが変われば伝える内容も変わります。
比べられる条件を考える
比較対象は、共通のものさしで測れる必要があります。「この鉛筆はあの鉛筆より長い」は長さで比べられます。「この鉛筆は昨日より長い」では、昨日の何と比べるのか不明です。
日常会話では比較対象が省略されることがあります。This one is better.だけなら、前に話題となった商品や方法を文脈から補います。文だけで決めつけません。
よくある間違い
-erやmoreだけを探すと、何を比べた文か説明できません。形より先にA・B・Sを取ります。
二つの対象があっても、共通のものさしがなければ比較は成立しません。「どの点で」と質問してください。
大きい、小さい、よいなどの語は、状況によってものさしが変わります。図表や前後の文を確認します。
自分で確かめよう
確認1:This river is longer than that river.のA・B・Sは何ですか。
Aはthis river、Bはthat river、Sは川の長さです。確認2:Mika speaks English more clearly than I do.のものさしは何ですか。
英語を話す明瞭さです。人そのものではなく、話し方を比べています。確認3:This bag is better.だけで比較対象を決められますか。
文だけでは決められません。会話の前後や、目の前で比べている物を確認します。まとめと次の一歩
比較は、対象A、対象B、共通のものさしSから始まります。形を見る前に「何と何を、どの点で」と言えるようにしましょう。
次は形容詞を使い、人や物の性質をものさしにする方法を学びます。
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