省略された主語やthatを補って境界を確かめよう
このレッスンの役割と目標
ここまで、節には主語と動詞があると学びました。しかし実際の英文では、同じ主語を共有したり、内容を導くthatを省略したりすることがあります。
目標は、書かれていない主語やthatを文脈から補い、見えにくい節の骨組みと境界を説明できることです。すべての省略規則を暗記するのではなく、意味が通る最小限の補い方を身につけます。
おすすめの学び方
動詞に対応する主語や、二つの節をつなぐ印が見当たらないときだけ、かっこで補います。原文を書き換えるためではなく、頭の中で構造を見えるようにする作業です。
同じ主語を共有するand
Mika got up and opened the window.
述語はgot upとopenedの二つです。openedの前に主語は書かれていませんが、Mikaが両方の動作をしたと分かります。
構造を確かめるときは、次のように補えます。
Mika got up and (Mika) opened the window.
ただし、普通の英文としてMikaを繰り返す必要はありません。補うのは分析するときだけです。
内容節で省略されるthat
I think she is kind.
thinkの後ろにshe → isという新しいSとVの組があります。内容を導くthatが書かれていなくても、次のように補えます。
I think (that) she is kind.
thatを補うと、I thinkとshe is kindの境界が見えます。前のセクションで学んだ「〜ということ」の内容箱です。
| 表面の文 | 補って見る構造 | 読み取り |
|---|---|---|
Ken ran and caught the bus. |
Ken ran and (Ken) caught ... |
Kenが二動作 |
I know you are busy. |
I know (that) you are busy. |
busyだという内容 |
She said she was ready. |
She said (that) she was ready. |
readyだという発言内容 |
例題:何を補えば二つの骨組みが見えるか
Aya smiled and said she was happy.
- 述語は
smiled、said、wasの三組です。 - smiledとsaidの主語はAyaです。
and (Aya) saidと考えます。 - wasの主語はsheです。
- saidとshe was happyの間に内容の境界があります。
said (that) she was happyと考えます。
構造はAya smiled / and (Aya) said / (that) she was happyです。補った要素によって、三つの述語がどの主語と結びつくか明確になります。
補いすぎないための判断
省略を補うときは、次の二点を確認します。
- 補うとSとVの対応が自然になるか。
- 元の意味を変えていないか。
I like tea and coffee.に主語やthatを補う必要はありません。andは名詞を結び、述語はlike一組だけです。見えない要素があると決めつけず、骨組みに不足があるときだけ補います。
よくある間違い
andの後ろの動詞に勝手な新しい人物を割り当てると、元の意味を変えてしまいます。新しい主語が書かれていなければ、まず前の主語が共有されるか確認します。
また、thatが見えないから節も一つだと判断すると、I know you can swimのyou → can swimを見落とします。述語数とS・V対応から、見えない境界を逆算します。
自分で確かめよう
確認1:Tom stood up and left the room.でleftの主語は誰ですか。
Tomです。`and (Tom) left`と補って構造を確認できます。確認2:I believe this plan will work.の省略を補ってください。
`I believe (that) this plan will work.`です。確認3:She opened the box and found it empty.でfoundの主語は誰ですか。
Sheです。主語が共有されています。確認4:I bought bread and milk.に省略された主語を補う必要がありますか。
ありません。andはbreadとmilkを結び、述語はbought一組です。まとめと次の一歩
同じ主語を共有するandでは主語が、think・know・sayなどの後ろでは内容を導くthatが表面に出ないことがあります。述語数とS・V対応を手掛かりに、必要な要素だけを補います。
次は、because・when・if・thatを並べて、意味は違っても節内にSとVがあるという共通構造を整理します。
クイズと理解チェックは、アプリで挑戦できます。