LESSON 01

何と何をどう比べるか

事実の比較と感じ方の比較を分けよう

測れる事実と話し手の評価を、根拠となる比較軸から区別する

事実の比較と感じ方の比較を分けよう

このレッスンの役割と目標

文脈から対象を補えるようになったら、比較のものさしが測れる事実なのか、話し手の評価なのかを考えます。どちらも大切ですが、必要な根拠が異なります。

目標は、比較文のものさしを言葉にし、数値で確かめられる事実と、評価基準を説明すべき意見を区別できることです。

ものさしの種類を見分ける

事実の比較と感じ方の比較 長さや重さなど測定できる比較と、面白さや便利さなど評価基準を示す比較を分ける図。 測れる事実longer / heavier / faster長さ・重さ・時間単位と条件を確認例:12 cm ↔ 10 cm 感じ方・評価better / more useful面白さ・便利さ・好み誰のどんな基準か確認例:持ちやすいから便利

This bridge is longer than that one.は同じ条件で長さを測れば確かめられます。This book is more interesting than that one.は、誰にとって、どの点が面白いかで評価が変わります。

例題:根拠の種類を合わせる

The train is faster than the bus.

同じ出発地と目的地、同じ時間帯という条件で所要時間を比べるなら、事実として確かめられます。列車そのものの最高速度を比べるのか、移動全体の時間を比べるのかでも結論が変わります。

The train is more convenient than the bus.

convenientは評価です。駅が家に近い、乗り換えが少ない、本数が多いなど、便利と判断した基準を示す必要があります。

評価を理由と結び付ける

比較 追加すると強くなる根拠
easier 手順が少ない、必要な時間が短い
more useful 使える場面が多い、目的を達成できる
more interesting 新しい発見、物語、身近さ
better 何にとってよいかを具体化

betterだけではものさしが広すぎます。better for beginners because the instructions are clearのように、対象となる人と理由を加えると読み手へ伝わります。

よくある間違い

話し手の評価を、全員に当てはまる事実として読まないでください。who、for whom、because以下を探します。

数値があっても条件が違えば公平な比較になりません。距離、時間帯、測定方法などをそろえます。

goodやbetterを見て理解した気にならず、「どの点でよいか」を具体的なものさしへ言い換えます。

自分で確かめよう

確認1:Mt. Fuji is higher than Mt. Takao.は事実と評価のどちらですか。標高という同じものさしで測れる事実の比較です。
確認2:This app is better than that one.を説得力のある意見にするには何を加えますか。誰にとって、どの点でよいかという基準と理由を加えます。例として、初心者にとって操作が簡単だから、などです。
確認3:二つの通学方法の速さを公平に比べる条件は何ですか。同じ出発地・目的地や同じ時間帯など、測定条件をそろえます。

まとめと次の一歩

測れる比較では単位と条件をそろえ、評価の比較では誰のどんな基準かを説明します。比較語を具体的なものさしへ言い換えることが大切です。

次は、比較対象やものさしがずれた文を発見し、意味を保って修正します。

クイズと理解チェックは、アプリで挑戦できます。