主語・動詞の対応と節境界の誤りを直そう
このレッスンの役割と目標
前までに、述語数、SとVの対応、接続詞、主節・従属節、省略を順に学びました。今回は、よくある誤文を直し、どの確認段階で問題を発見できるか整理します。
目標は、正解を勘で選ぶのではなく、「この動詞の主語がない」「二つの節を結ぶ語がない」のように根拠を説明して修正することです。コンマと時制だけの誤りは後のセクションへ譲ります。
おすすめの学び方
誤文を見たら、すぐ単語を入れ替えず、次の診断順を守ります。
- 述語は何組か。
- 各述語に主語があるか。
- 複数の節に境界標識があるか。
- 接続詞の意味役割が合うか。
例題1:主語の欠落を直す
誤:Because was raining, we stayed home.
was rainingという述語に「何が?」と問うと、主語がありません。天気を表すitを補います。
正:Because it was raining, we stayed home.
becauseそのものは主語ではありません。接続詞の後ろにもS+Vが必要です。
例題2:接続詞の欠落を直す
誤:I was tired I went to bed.
I → wasとI → wentの二組があるのに、関係を示す語がありません。意味が「疲れていたので」ならbecauseを使います。
正:I went to bed because I was tired.
ただ二文を近づけるだけでは一文になりません。意味関係に合う接続詞が必要です。
例題3:誤った主語・動詞対応を直す
誤った分析:The color of these bagsの主語をbagsだけと考え、areを選ぶ。
文の中心はThe colorなので、正しくはThe color of these bags is beautiful.です。前置詞ofの後ろの名詞に引っぱられず、何について述べる文かを見ます。
| 症状 | 診断 | 修正の方向 |
|---|---|---|
| 接続詞後が動詞だけ | 主語欠落 | 適切な主語を補う |
| S+Vが二組、接続詞なし | 境界欠落 | 意味に合う接続詞を補う |
| 動詞が近い名詞に誤対応 | 主語誤認 | 主語の中心を探す |
| that後が疑問語順 | 節内語順の誤り | 普通のS+Vへ戻す |
よくある間違い
日本語訳が通じるというだけで英文を正しいと判断すると、主語欠落を見逃します。英語では各節の骨組みを確認します。
また、誤りを一か所見つけた後に全文を再確認しないと、別の節の欠落が残ることがあります。修正後も述語数とS・V対応を最初から点検します。
自分で確かめよう
確認1:If rains tomorrow, we will stay home.を直してください。
`If it rains tomorrow, we will stay home.`です。rainsの主語itが必要です。確認2:I know that is busy.の不足は何ですか。
that節の主語です。たとえば`I know that he is busy.`とします。確認3:She was hungry she ate lunch.には何が必要ですか。
二つの節の関係を示す接続詞が必要です。たとえば`She ate lunch because she was hungry.`です。確認4:I think that is he kind.を直してください。
`I think that he is kind.`です。that節内を普通のS+V語順にします。まとめと次の一歩
誤文は、述語数、主語との対応、境界標識、接続詞の役割の順に診断します。修正の根拠を言葉にできれば、初見の誤文にも方法を移せます。
次は、このセクションの技能を初見文で統合し、どこまで自力で分析できるか診断します。
クイズと理解チェックは、アプリで挑戦できます。