文脈から省略された比較対象を補おう
このレッスンの役割と目標
比較対象はいつも完全な名詞で書かれるとは限りません。会話や図表では、前に出た語の繰り返しを避け、one、do、than beforeなどで短くします。
目標は、文の前後や図表から、省略された対象とものさしを補い、何を比べたか説明できることです。
省略は前に出た内容へ戻す
省略された語を自由に想像するのではなく、直前の話題、同じ段落の名詞、図表の見出しから候補を探します。
例題:会話からoneを補う
A: Which notebook do you like, the blue notebook or the green notebook?
B: I like the green one. It is lighter.
the green oneのoneはnotebookです。It is lighter.の比較対象は会話に出たblue notebookと考えられ、ものさしは重さです。
ただし、lighterだけでは「何より軽いか」が文法上明示されていません。会話の選択肢が根拠になります。
図表では見出しを読む
ある生徒の100メートル走の記録が、4月16.2秒、7月15.5秒なら、She runs faster now.は現在と4月を速さで比べると読めます。
図表では、単位もものさしの一部です。秒数が小さいほど速いので、数字の大小とfastの向きを混同しないようにします。
| 短い表現 | 文脈から補うもの |
|---|---|
| this one / that one | 前に出た単数名詞 |
| these / those | 前に出た複数名詞 |
| I do / she does | 前に出た動作 |
| than before | 同じ対象の以前の状態・動作 |
| much better | 何よりよいかを前後から探す |
よくある間違い
比較級を見た瞬間に、最も近い名詞を比較対象にしないでください。会話全体や図表の見出しを確認します。
省略を補うために、文中にない新しい対象を作らないでください。根拠となる語句を指せる候補を選びます。
数字が大きい方をいつも「よりよい」としないでください。時間、失点、費用などは小さい方が目的に合う場合があります。
自分で確かめよう
確認1:This test was easier than before.では何と何を比べると考えられますか。
今回のtestと、同じ種類の以前のtestや以前の状態を難しさで比べます。具体的な対象は前後の文脈で確定します。確認2:I practice more often than I did last year.のdidは何を補いますか。
`practiced`を補います。現在の練習頻度と昨年の練習頻度を比べます。確認3:図表を読むとき数字以外に何を確認しますか。
行・列の見出し、単位、数字の大小が何を意味するかを確認します。まとめと次の一歩
省略された比較対象は、直前の話題、段落の名詞、図表の見出しから補います。one、do、beforeを完全な形へ戻し、根拠を示しましょう。
次は、測って確かめられる事実と、話し手の感じ方を表す比較を区別します。
クイズと理解チェックは、アプリで挑戦できます。