LESSON 01

何と何をどう比べるか

文脈から省略された比較対象を補おう

会話や図表から省略された対象とものさしを復元する

文脈から省略された比較対象を補おう

このレッスンの役割と目標

比較対象はいつも完全な名詞で書かれるとは限りません。会話や図表では、前に出た語の繰り返しを避け、one、do、than beforeなどで短くします。

目標は、文の前後や図表から、省略された対象とものさしを補い、何を比べたか説明できることです。

省略は前に出た内容へ戻す

文脈から省略された比較対象を補う流れ 前の文や図表、短い比較表現、補った完全な比較の三段階。 1 文脈二つの商品・昨日の記録図表の行と列 2 短い表現This one is better.faster than before 3 完全な意味この商品 ↔ あの商品今回 ↔ 以前

省略された語を自由に想像するのではなく、直前の話題、同じ段落の名詞、図表の見出しから候補を探します。

例題:会話からoneを補う

A: Which notebook do you like, the blue notebook or the green notebook?
B: I like the green one. It is lighter.

the green oneのoneはnotebookです。It is lighter.の比較対象は会話に出たblue notebookと考えられ、ものさしは重さです。

ただし、lighterだけでは「何より軽いか」が文法上明示されていません。会話の選択肢が根拠になります。

図表では見出しを読む

ある生徒の100メートル走の記録が、4月16.2秒、7月15.5秒なら、She runs faster now.は現在と4月を速さで比べると読めます。

図表では、単位もものさしの一部です。秒数が小さいほど速いので、数字の大小とfastの向きを混同しないようにします。

短い表現 文脈から補うもの
this one / that one 前に出た単数名詞
these / those 前に出た複数名詞
I do / she does 前に出た動作
than before 同じ対象の以前の状態・動作
much better 何よりよいかを前後から探す

よくある間違い

比較級を見た瞬間に、最も近い名詞を比較対象にしないでください。会話全体や図表の見出しを確認します。

省略を補うために、文中にない新しい対象を作らないでください。根拠となる語句を指せる候補を選びます。

数字が大きい方をいつも「よりよい」としないでください。時間、失点、費用などは小さい方が目的に合う場合があります。

自分で確かめよう

確認1:This test was easier than before.では何と何を比べると考えられますか。今回のtestと、同じ種類の以前のtestや以前の状態を難しさで比べます。具体的な対象は前後の文脈で確定します。
確認2:I practice more often than I did last year.のdidは何を補いますか。`practiced`を補います。現在の練習頻度と昨年の練習頻度を比べます。
確認3:図表を読むとき数字以外に何を確認しますか。行・列の見出し、単位、数字の大小が何を意味するかを確認します。

まとめと次の一歩

省略された比較対象は、直前の話題、段落の名詞、図表の見出しから補います。one、do、beforeを完全な形へ戻し、根拠を示しましょう。

次は、測って確かめられる事実と、話し手の感じ方を表す比較を区別します。

クイズと理解チェックは、アプリで挑戦できます。