短い会話で時制の選択を説明しよう
このレッスンの役割と目標
前のレッスンでは、時間語がなくても文脈から基準時を取りました。今回は、質問と応答からなる短い会話で、主語・述語動詞・時間の一致を説明します。
目標は、空所の形を当てるだけでなく、「どの表現が、どの時間・場面を示すため、この形を選ぶ」と一文で根拠を言えることです。
答えを選んだ後、質問と応答を続けて音読すると、時間の流れが自然か確かめられます。
会話を読む三段階
- 最初の発言で、話題と基準時を取る。
- 質問の述語動詞と疑問語から、求められる答えを取る。
- 応答の主語と述語動詞を場面に合わせ、会話全体を読み直す。
具体例1:過去の経験を答える
A: What did you do after school?
B: I ( practice / practiced ) the piano.
Aのdidとafter schoolが、終わった放課後の出来事を尋ねています。BではIを主語に、一般動詞practiceを過去形practicedへします。
I practiced the piano.
質問ではdidが過去を担うためdoは原形ですが、肯定の応答ではpracticed自体が過去を担います。この違いは「過去形の否定文と疑問文」セクションで詳しく学びます。
具体例2:現在の習慣を答える
A: How do you go to school?
B: I ( walk / walked ) to school.
特定の昨日ではなく、通学方法という現在の習慣を尋ねています。Bはwalkを選びます。
会話の時間を一つの線で追う
会話の途中で時間が変わる例
A: Did you finish the poster?
B: Yes, I did. I will bring it tomorrow.
最初の質問とYes, I did.は、ポスターを完成した過去についてです。次の文はtomorrowに持ってくる未来へ切り替わります。
会話だから全部同じ時制にするのではありません。話す内容が過去の完了から未来の行動へ移ったため、述語動詞も変わります。
答えの理由を短く言う型
次の型を使います。
「(時間・場面を示す表現)が(基準時)を示し、主語が(主語)なので、述語動詞を(形)にする。」
例:
「didとafter schoolが過去を示し、応答の主語がIなので、practiceをpracticedにする。」
よくある間違い
質問の動詞をそのまま応答へコピーすると、What did you do?にI did the piano.など意味の違う文を作ることがあります。疑問語が何を求めているかを確認します。
また、質問が過去だから後の会話を全部過去にすると、tomorrowの未来への切り替わりを見落とします。各発言の場面を短く言い直します。
自分で確かめよう
確認1:A: Where did Ken go? B: He ( goes / went ) to the library. はどちらですか。
wentです。didが過去を示し、Whereが行った場所を求めているため、He went to the library.と答えます。確認2:A: What do you do on Sundays? B: I play soccer. が現在形なのはなぜですか。
on Sundaysに繰り返す現在の習慣を質問し、応答も同じ習慣を答えているからです。確認3:Did you finish?の後にI will bring it tomorrow.と未来へ変えられるのはなぜですか。
話題が「完成したか」という過去から、「明日持ってくる」という今より後の行動へ切り替わったからです。まとめと次の一歩
短い会話では、質問から基準時と求める内容を取り、応答の主語・述語動詞を合わせます。話題の時間が切り替わったら、動詞の形も切り替えます。
次は、時制の誤文を基準時・主語・述語動詞・時間語へ分け、最初のずれを直します。
クイズと理解チェックは、アプリで挑戦できます。