長文の時間線を描いて時制を読み取ろう
このレッスンの役割と目標
前のレッスンでは、会話の前後から動詞の形を完成させました。今回は、複数の時間が現れる短い入試長文を、時間線に整理して読みます。
目標は、時間表現、基準時、過去の背景と出来事、現在への移動、未来の予定を抜き出し、文章の時制が変わる理由を図で説明することです。現在完了を含む本格長文は扱いません。
長文は翻訳より先に時間線を作る
例題:短い長文を読む
次の文章を読みます。
Yesterday, I was walking home when I found a small dog near the park. It looked tired, so I took it to a police box. The dog is safe now. I have some pictures of it. Tomorrow, I am going to visit the police box again.
まず、yesterday、now、tomorrowを囲みます。次に動詞を時間線へ置きます。
| 時間 | 動詞 | 役割 |
|---|---|---|
| yesterday | was walking | 過去の途中の背景 |
| yesterday | found, looked, took | 過去に起きた出来事・状態 |
| now | is, have | 現在の状態 |
| tomorrow | am going to visit | 事前の予定 |
問い1:なぜwas walkingなのか
犬を見つけたとき、帰宅するため歩いている途中でした。was walkingが背景、foundが途中に起きた出来事です。
問い2:なぜ途中で現在形へ変わるのか
The dog is safe now.のnowが、昨日の物語から現在の状態へ移る合図です。形が理由なく揺れているのではありません。
問い3:なぜbe going toなのか
明日もう一度交番へ行く予定を述べています。文章を書いている時点ですでに持っている予定なのでam going to visitが中心です。
具体例:空所を時間線から解く
同じ文章の一部が次のように出題されたとします。
Yesterday, I (walk) home when I (find) a small dog.
時間線から、walkは背景なのでwas walking、findは出来事なのでfoundです。空所を一つずつ解くのではなく、二つの関係を同時に見ます。
よくある間違い
文章を先頭から日本語へ訳すだけだと、nowやtomorrowが出ても頭の中の時間を切り替えられないことがあります。逆に「長文は全部過去」と決めると、現在の状態や未来の予定を壊します。
試験用紙では、時間表現へ四角、過去の背景へ波線、出来事へ点、現在・未来へ向かう場所へ縦線を入れます。
自分で確かめよう
確認1:例文でfoundが過去形になる理由は何ですか。
yesterdayの過去に、歩いている途中で犬を見つける出来事が起きたからです。確認2:The dog is safe now.が現在形になる理由は何ですか。
nowが昨日から現在への時間移動を示し、犬の現在の状態を表すからです。確認3:長文を読む最初の三手順を答えてください。
時間表現を囲み、動詞を抜き出し、過去・現在・未来の時間線へ置きます。まとめと次の一歩
短い長文では、翻訳より先に時間表現と動詞を抜き、時間線へ置きます。形の違いを、基準時、背景と出来事、時間移動、予定という役割で説明します。
次は、この時間線を自分で作る側へ回り、現在・過去・未来の流れが読み手へ伝わる短い英作文を書きます。
クイズと理解チェックは、アプリで挑戦できます。