LESSON 01

文章の中で時制をそろえよう

文章で時制をそろえるとは何か

文章の基準時と、意味に理由のない時制の揺れを区別する見取り図

文章で時制をそろえるとは何か

このレッスンの役割と目標

前のセクションでは、未来の場面に合わせてwillとbe going toを選びました。ここからは一文ではなく、文章全体の時間を追います。このレッスンは、そのための見取り図です。

目標は、「時制をそろえる」とは動詞を全部同じ形にすることではなく、文章の基準となる時間に合わせ、各動詞の役割を正しく表すことだと説明できることです。細かな例外は後のレッスンで扱います。

時制をそろえるとは時間の地図を保つこと

文章には、読み手が立つ基準の時間があります。

基準となる時間 中心となる形 文章の例
いつもの生活・現在の状態 現在形 I get up at seven. I walk to school.
昨日起きたこと 過去形 I got up at seven. I walked to school.
明日の予定・見通し will / be going to I am going to get up early. I think the day will be busy.
文章の基準時を保ちながら動詞を選ぶ時間の地図 過去、現在、未来の三つの時間帯が並び、文章は一つの基準時を中心に進む。同じ基準時でも、過去の背景には過去進行形、未来の予定と予測には異なる未来表現を使える。 文章の時間地図 過去yesterdaywas / went / played現在every day / nowam / go / plays未来tomorrowwill / be going to 基準時をそろえる = 全部を同じ動詞の形にする、ではない過去の途中 was studying と出来事 came は、同じ過去を別の役割で表す未来の予定 be going to と予測 will も、同じ未来で共存できる

例題1:理由のない時制の揺れ

Yesterday, I visited my aunt. We cook dinner and watched a movie.

Yesterdayで基準時は過去です。visitedとwatchedは過去形ですが、cookだけが理由なく現在形になっています。

Yesterday, I visited my aunt. We cooked dinner and watched a movie.

cookをcookedへ直すと、三つの出来事が同じ昨日の時間に並びます。

例題2:同じ時間でも形が違ってよい

I was doing my homework when my friend called me.

was doingとcalledは形が違いますが、どちらも過去です。was doingは過去の途中の背景、calledはその途中に起きた出来事です。形を同じにするのではなく、過去の中での役割を正しく分けています。

例題3:未来表現が二種類あってよい

We are going to visit the museum tomorrow. I think it will be interesting.

are going toは事前の予定、willは話し手の予測です。どちらも未来を向いており、意味の役割がはっきりしているので、時制が乱れているわけではありません。

文章を見る三つの問い

  1. この文章の基準は、現在・過去・未来のどこか
  2. 各動詞は、その基準時のどんな役割を表すか
  3. 時間が変わったなら、それを示す言葉や内容があるか

文法問題では一つの空所だけでなく、文章の最初の時間表現と動詞まで視野を広げます。

よくある間違い

「そろえる」を「全部同じ形」と考えると、I was studying when he came.を誤って両方過去進行形にしてしまいます。反対に、一文ごとに好きな時制を選ぶと、同じ昨日の話の途中で現在形が混ざります。

迷ったら、動詞へ線を引く前に、文章全体の時間を示す語を囲みます。そして、形の違いに意味上の理由があるかを確かめます。

自分で確かめよう

確認1:「時制をそろえる」は、文章中の動詞を全部同じ形にすることですか。いいえ。文章の基準時を保ちながら、背景・出来事・予定・予測など各動詞の役割に合う形を選ぶことです。
確認2:Last Sunday, I play tennis and visited my grandmother.の誤りを直してください。Last Sunday, I played tennis and visited my grandmother.です。Last Sundayを基準に、playも過去形にします。
確認3:We are going to travel tomorrow. I think it will be fun.で未来表現が二種類あるのは誤りですか。誤りではありません。are going toは事前予定、willは考えとしての予測で、同じ未来の中の役割が違います。

まとめと次の一歩

時制をそろえるとは、文章の基準時を保ち、各動詞をその時間内の役割に合わせることです。形が違っても理由があればよく、時間が変わらないのに理由なく現在・過去が揺れるのは直します。

次は、時間表現と文章の最初の主要動詞から、基準時を素早く見つける方法を練習します。

クイズと理解チェックは、アプリで挑戦できます。