文章で時制をそろえるとは何か
このレッスンの役割と目標
前のセクションでは、未来の場面に合わせてwillとbe going toを選びました。ここからは一文ではなく、文章全体の時間を追います。このレッスンは、そのための見取り図です。
目標は、「時制をそろえる」とは動詞を全部同じ形にすることではなく、文章の基準となる時間に合わせ、各動詞の役割を正しく表すことだと説明できることです。細かな例外は後のレッスンで扱います。
時制をそろえるとは時間の地図を保つこと
文章には、読み手が立つ基準の時間があります。
| 基準となる時間 | 中心となる形 | 文章の例 |
|---|---|---|
| いつもの生活・現在の状態 | 現在形 | I get up at seven. I walk to school. |
| 昨日起きたこと | 過去形 | I got up at seven. I walked to school. |
| 明日の予定・見通し | will / be going to | I am going to get up early. I think the day will be busy. |
例題1:理由のない時制の揺れ
Yesterday, I visited my aunt. We cook dinner and watched a movie.
Yesterdayで基準時は過去です。visitedとwatchedは過去形ですが、cookだけが理由なく現在形になっています。
Yesterday, I visited my aunt. We cooked dinner and watched a movie.
cookをcookedへ直すと、三つの出来事が同じ昨日の時間に並びます。
例題2:同じ時間でも形が違ってよい
I was doing my homework when my friend called me.
was doingとcalledは形が違いますが、どちらも過去です。was doingは過去の途中の背景、calledはその途中に起きた出来事です。形を同じにするのではなく、過去の中での役割を正しく分けています。
例題3:未来表現が二種類あってよい
We are going to visit the museum tomorrow. I think it will be interesting.
are going toは事前の予定、willは話し手の予測です。どちらも未来を向いており、意味の役割がはっきりしているので、時制が乱れているわけではありません。
文章を見る三つの問い
- この文章の基準は、現在・過去・未来のどこか
- 各動詞は、その基準時のどんな役割を表すか
- 時間が変わったなら、それを示す言葉や内容があるか
文法問題では一つの空所だけでなく、文章の最初の時間表現と動詞まで視野を広げます。
よくある間違い
「そろえる」を「全部同じ形」と考えると、I was studying when he came.を誤って両方過去進行形にしてしまいます。反対に、一文ごとに好きな時制を選ぶと、同じ昨日の話の途中で現在形が混ざります。
迷ったら、動詞へ線を引く前に、文章全体の時間を示す語を囲みます。そして、形の違いに意味上の理由があるかを確かめます。
自分で確かめよう
確認1:「時制をそろえる」は、文章中の動詞を全部同じ形にすることですか。
いいえ。文章の基準時を保ちながら、背景・出来事・予定・予測など各動詞の役割に合う形を選ぶことです。確認2:Last Sunday, I play tennis and visited my grandmother.の誤りを直してください。
Last Sunday, I played tennis and visited my grandmother.です。Last Sundayを基準に、playも過去形にします。確認3:We are going to travel tomorrow. I think it will be fun.で未来表現が二種類あるのは誤りですか。
誤りではありません。are going toは事前予定、willは考えとしての予測で、同じ未来の中の役割が違います。まとめと次の一歩
時制をそろえるとは、文章の基準時を保ち、各動詞をその時間内の役割に合わせることです。形が違っても理由があればよく、時間が変わらないのに理由なく現在・過去が揺れるのは直します。
次は、時間表現と文章の最初の主要動詞から、基準時を素早く見つける方法を練習します。
クイズと理解チェックは、アプリで挑戦できます。